複業留学体験レポート「新たな視点を得る:自分の強み弱みを再発見」 

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社NTTドコモ浅野様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業 
株式会社NOWMO 
https://nowmo.jp

──本業での仕事内容を教えてください。 
本業では、ドコモで営業戦略に携わっています。具体的には、お客様向けキャンペーンの立案・ドコモショップのスタッフ向けにモチベーション施策を考え、実行しています。 
またGoogleさまと連携してAndroid端末の販売促進施策なども実施しています。 

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。 
私が複業留学に参加した理由は二つあります。
一つ目は、入社してから現在までの4年間で培ってきた業務スキルが、全く異なる環境でも通用するのかを知りたかったからです。自分の能力を試してみたいという気持ちがありました。 
二つ目は、4年間同じ会社での経験しかなかったため、外の世界を知り、異なる規模や業種の企業に関わることで、自分の視野を広げ、柔軟性を身につけたかったからです。 
さまざまな事業を展開している大きな会社ではありますが、私は同じ分野にしか携わっていなかったため、新しいものを作る際にどうしても過去の事例を真似してしまう傾向がありました。外部の視点を取り入れたり、他社の取り組みを学ぶ意識が薄れてきていたことに気づき、これは良くないなと感じました。 

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか? 
留学先での活動内容は、主に留学先に還元できる事業案を考えることでした。利益を生み出せるような案を一つ練り、それを実行に移し、PDCAサイクルを回すというプロセスに取り組みました。 この活動を通じて、これまでの経験やスキルが活かせたと感じる点はいくつかありました。 
まず、行動力と協調性です。行動力に関しては、自ら積極的に提案を行い、人間関係を活用してアンケートを実施するなどの行動を取ることができました。 
また、協調性については、全く新しい環境で仕事をする中で、周りの人々との関係を築き、彼らを巻き込んで一緒に仕事を進めることができたと思います。 
さらに、ノウハウに関しては、昨年新規事業に関するプロジェクトに挑戦した際に学んださまざまな考え方や手法が、今回の活動においても大いに役立ったと感じています。 

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか? 
複業留学期間中に困ったことは、コンテンツの調整がうまくいかず、当初計画していたプロモーションができなかったことです。 
特に、過去に事例がない新しい取り組みを行う際に、お客様の興味を引くことや、来てもらうための魅力付けに苦労しました。ドコモのような大企業であれば、知名度があるため、同じことをしても多くの人に伝えることができますが、ベンチャー企業はなかなかそうはいきませんでした。 
このような状況を乗り越えるために、協調性を活かして周囲の人々に協力をお願いしました。過去に接触したお客様や所属しているコミュニティの方々に協力を仰ぎ、また、ポスターやコンテンツ作成の技術を持つ方に手伝ってもらうことで、なんとか集客につなげることができました。 

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか? 
驚いたことは二つあります。
一つ目は、何かを進める際の考え方の違いです。 自社では、利益やコスト効率を重視する傾向がありますが、留学先では「本当に需要があるのか?」や「お客様がそれを望んでいるのか?」を第一に考えていることに気づきました。特に、留学先のミッションが中高生の教育機会のさらなる創出であるため、人のためにという視点が非常に強いと感じました。自分の会社でも同様の考え方はあると思っていましたが、実際にはその視点が自分から抜け落ちていたことに気づかされました。 
二つ目は、大企業とベンチャー企業の違いです。何かを始める際の大変さや、必要なスキルや知識が全く異なると感じました。大企業ではリソースやサポートが豊富な一方で、ベンチャー企業は柔軟性や迅速な意思決定が求められます。このように、優先するポイントや力を入れるべきところが異なることを実感しました。 

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。 
複業留学を経て、二つの大きな変化がありました。 
一つ目は、自分の得意・不得意が明確になったことです。自社で異動先の新しい環境に移ったことで、自分のスキルや強みが曖昧になっていたのですが、複業留学を通じてそれを再確認することができました。この経験を経て、自分の得意な分野を活かして業務に取り組む意欲が高まりました。 
二つ目は、意見を言えるようになったことです。 以前は自分の意見を言うことに躊躇していましたが、複業留学の経験を通じて自分の考えを強化する必要性を感じ、積極的に発言するようになりました。この変化により、組織内で自分の意見を表明する機会が増えたと感じています。 

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか? 
学びや気づきとしては、二つあります。 
一つ目は、私の留学先でのミッションは、ゼロイチを実行することでしたが、最終報告会で同期の発表を聞く中で、改善や最適化に取り組む事例が多くあることに気づきました。例えば、評価制度やサービスの改善など、既存のものをより良くする仕事も非常に重要であると感じました。自分の現在の仕事環境では、ゼロイチを実現するのは難しいですが、一を百にすることはできると意識し、もっと積極的に取り組みたいと思いました。 
二つ目は、特化したスキルの重要性です。同期の中にはプログラミングなどの専門的なスキルを持つ人が多く、その貢献度の高さを実感しました。私もそういった特化したスキルを身につけたいと強く思いました。 
また、同期のレポートを見て、皆さんの進捗や取り組みを知ることができ、励みになりました。短い期間ではありましたが、他の人たちの努力を知ることで、自分も頑張ろうという気持ちが高まりました。進捗が遅れていると感じた時には、もっと努力しなければと刺激を受けることもありました。 

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか? 
率直に感じたことは、全体的にポジティブな評価をいただけたということです。私自身は分析力に関して一定の自信を持っていたものの、まだまだ課題があると感じていました。 
しかし、第三者からの評価では、意外にもその分析力が強みとして評価されていることに気づきました。このことは、私の強みを再認識する良い機会となりました。 
また、評価の中には今後の成長に向けた具体的なアドバイスも含まれており、何をやっていくべきかが明確になった点も非常に良かったです。 
自分が課題に感じていた部分が他者から評価されることで、外でも通用するのだという嬉しさを感じました。普段は客観的な視点を得る機会が少ないため、自分の強みと弱みを認識する貴重な機会となり、非常に有意義でした。 

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか? 
複業留学での経験を活かすために、いくつかの観点から取り組んでいきたいと思っています。まず、物事を考える際の思考回路や解像度の重要さを学んだので、これらのスキルを今後の業務に活かしていきたいです。 
また、留学先で印象に残ったことは「やってみよう」という精神です。 
大企業では意思決定に時間がかかることが多いですが、留学先は「まずやってみる」というアプローチが強く、実際に行動することで気づくことが多いと感じました。この考え方は非常に有益で、実際にやってみないとわからないことがたくさんあると思います。今の組織でいきなり大きなことをやるのは難しいかもしれませんが、身の回りの小さなことから「やってみよう」という意識を持って行動していきたいと思います。 悩んでいることがあれば、まずは行動に移してみることを意識していきたいです。 

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか? 
「ぜひやってみてください!」と伝えたいです。大手企業とベンチャー企業の違いや、自分が気になっている業種について、実際に体験してみることは非常に貴重な機会です。想像だけではわからないことがたくさんあります。もし今の仕事に不安を抱えていたり、何か気になることがある方がいれば、ぜひ応募してみてほしいと思います。 実際に経験することで、自分が考えていたことと一致する部分もあれば、全く違った発見もあるかもしれません。 
また、外から見たドコモの姿を知ることができるのも大きなメリットです。新しい視点を得ることで、自分自身の成長にもつながると思います。ぜひ挑戦してみてください! 

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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