みなさん、こんにちは! エンファクトリーで「複業留学」の全体進行と、EKP(越境活動支援パートナー、いわゆる伴走者)を務めております、「マキユカ」こと真木 佑佳(まきゆか)です!
まもなく子どもたちの新学期もスタート!
毎朝のお弁当作りの数も減り、やっと通常営業が戻ってきます。 とはいえ変わらず暑い日が続き、私自身も相変わらず身体は満身創痍ですが(笑)、仕事への熱量だけは絶好調&エネルギー満タンで走り回っております!
今回は、複業留学に参加するにあたって、公募や人選を見事に乗り越えた後、留学生と受入企業を引き合わせる「フィッティング・面談フェーズ」のリアルな舞台裏をお届けします!
複業留学で留学に挑むまでは「事前説明会」→「越境キャリア自律ワークショップ」→「伴走者との個別面談」→「アピールシートの提出」→「受入企業との面談」と進んでいきます。
目次
現場あるある:口を開けば『AIやりたい』『ゼロイチ(0→1)やりたい』!?
無事に社内公募が終わり、「よし!挑戦者が集まったぞ!」と胸を撫で下ろしたのも束の間。留学生との事前説明会を行うと、現場では“あるある事件”が勃発します。
意気揚々と説明会にやってきた留学生の皆さんに、「今回の複業留学で、どんなことに挑戦してみたいですか?」と質問すると……かなりの確率で、こんな答えが返ってくるんです。
「最新の生成AIを活用している受入企業で学びたいです!」 「スタートアップの現場で、ゼロイチ(0→1)の新規事業立ち上げを経験してみたいです!」
……みなさん本当に勉強熱心!今注目のトレンドキーワードがズラリと並びます!
もちろん、新しいトレンドや難易度の高い仕事に興味を持つのは素晴らしいことです。ですが、彼らの話を深掘りしていくと、こんな本音が透けて見えてきます。
- 「最新のAIをベンチャー企業で学びたい!」
- 「本業ではルーティンワークが多いから、(キラキラした)『ゼロイチ』を経験してみたい」
これ、実は大企業で真面目に働いてきた社員さんほど陥りがちな「座学研修の延長線上の罠」なんです。 日頃から「何をするか(タスク・HOW)」や「どんな成果(数字)を出すか」を求められているため、無意識のうちに「最新スキルを使うこと(Doing)」自体が目的になってしまっているんですよね。
越境学習の理論でもよく言われますが、慣れ親しんだ自社という「コンフォートゾーン(快適な空間)」の中にいると、どうしても「知っているスキル・使ってみたいツール」の枠組みから抜け出せなくなります。
もちろん、「自分のスキルが外の世界でどこまで通用するのか試してみたい(腕試ししたい)」という想いはめちゃくちゃ素晴らしいですし、大歓迎です!
ただ、せっかくアウェイに飛び込むのに、単に「最新のツールやテクノロジーに触れて終わり(未知への接触)」「今あるスキルを披露して、与えられた作業をこなして終わり(スキルの切り売り)」になってしまっては、すごくもったいないんです。
自分のスキルを試しながらも、あえて「自社の常識が通じないアウェイな環境」でもがき、自分のやり方が通用しないショックと葛藤を経て、自らのマインドセット(OS)を根本から書き換えていく。それこそが複業留学の本質であり、最大の醍醐味なのです。
覚醒の問いかけ:「『やりたい(Doing)』ではなく『ありたい(Being)』でしょ!」
そこで私たちが実施するのが、事前の「越境キャリア自律支援ワークショップ(プロティアン・ワークショップ)」や、伴走者(EKP)による「個別面談」です。
キャリア理論に「プロティアン・キャリア」という考え方があります。組織に依存するのではなく、時代の変化に応じて自分のキャリアやマインドをギリシャ神話の神(プロテウス)のように「柔軟に変形させていく」という姿勢のことです。
ワークショップや面談では、まさにこの「変幻自在なマインドセット」を整えるために、留学生の「スキル思考(HOW・DO)」を「変革思考(WHY・BE)」へとシフトさせる問い掛けをしていきます。
「『AIを使って何をするか』の前に、その経験を通じて3か月後、あなた自身が『どんな考え方やスタンスを持った自分でありたいか(Being)』を考えてみませんか?」
「自分に何ができるか(スキル)」ではなく「自分はどう変わりたいか(ありたい姿)」に視点を変えてもらう。
- 【HOW/Doing(作業)】:AIを使って業務効率化の提案をする
- 【WHY/Being(ありたい姿)】:指示待ちの自分を脱却し、正解のないカオスな環境でも自ら課題を見つけて泥臭く動ける人になる
事前のアピールシートを作成する段階からこの問いを重ねることで、留学生の中に「自分をアップデートするんだ!」という本当の覚醒(内発的動機)が芽生えていきます。
運命の出会いを手繰り寄せる!希望する越境先の選び方とミッション設定
「ありたい姿(BE)」が整ったら、次はいよいよ受入企業(留学先)の選定とミッション設定です。
留学生には、受入企業の綺麗なホームページや事業紹介スライドだけを見るのではなく、「その企業が今、現場でどんな壁にぶつかり、もがいているか(リアルなカオス)」に注目してもらいます。
- 大企業で培った「構造化する力」や「調整力」といったポータブルスキル(持ち運びできる汎用スキル)は、カオスなベンチャーでどう転用できるか?
- 自社の当たり前に染まった自分を打ち破るために、どの「異質な環境(アウェイ)」に飛び込むべきか?
そして受入企業が決まったら、留学生・受入企業・伴走者の三者で「ミッション設定面談」を行います。 ここでは単なる作業(タスク)の切り出しではなく、「3か月後に双方にとってどんな状態になっていたいか(WHY・BE)」を議論し、ミッションシートに記載していきます。
ちなみに、キャリア論には「計画的偶発性理論(クランボルツ教授の理論)」という有名な言葉があります。キャリアの成果の8割は「予期せぬ偶然」によって作られるため、変化を恐れず面白がることが大切、という教えです。
ですから、もし途中で受入企業の状況が変わり、ミッションがガラッと変更になっても大丈夫です! 「Being(どう変わりたいか)」の軸さえブレていなければ、「予定調和ではない状況=成長を引き寄せる最高の教材」として楽しむ強さが身につくのです。
リアルな裏側:実はドラマみたいに盛り上がらない!?「淡々」と進む面談の真実
ここからは、受入企業と実施する初回面談(60分)のリアルな裏側をお届けします。
「初回面談」と聞くと、TVドラマみたいに熱血ファシリテーターが「さあ!熱く語り合いましょう!」なんて場を盛り上げる図を想像されるかもしれません。
……が、実際の現場は、驚くほど「淡々」と進みます(笑)。
Zoomが開いたら、淡々とアジェンダを確認し、受入企業の会社概要や今の課題を淡々と説明していただき、留学生も自己紹介とアピールシートの内容を淡々と共有する。
でも、私、この「淡々とした空気感」こそがめちゃくちゃ大事だと思っているんです。
なぜなら、この面談はノリの良さをアピールする場でも、熱量だけで押し切る選考会でもありません。 お互いに背伸びをせず、「今の自社のリアルな課題」と「留学生が持っているリアルなスキル・経験」を、フラットなビジネスパーソンとして淡々とすり合わせる時間だからです。
伴走者(EKP)である私の役割も、派手な盛り上げ役ではありません。 「初回面談はお互いを『知る』ということが目的です」 という前提を守り、時間の管理と、必要に応じて「今のところ、もう少し詳しく聞いてもいいですか?」と静かに問いを挟む程度。
淡々と対話が進む中で、受入企業が抱える「生の悩み」と、留学生の「過去の経験」がスッと噛み合う瞬間が訪れます。 静かですが、留学生が「お客様」から「中の人(現場の一員)」へと意識が切り替わる、着実でリアルなスイッチの瞬間がそこにはあるのです。
人事の皆様へ:面談の裏には「マキユカ(EKP)」がついています!
いかがでしたでしょうか?
「AIやりたい!」「ゼロイチやりたい!」と、一見すると表面的な動機からスタートする留学生たち。 ですが、丁寧な問いかけと事前のフィッティング、そして落ち着いた面談を経ることで、彼らは「自らの常識を破り、現場で泥臭く挑むチェンジエージェント(変革者)」へと顔つきを変えていきます。
人事担当者の皆様、「うちの社員、面談でうまく自分の思いを伝えられるかしら…」「受入企業とうまく噛み合うかしら…」とハラハラ・ドキドキされるお気持ち、すごくよく分かります!
でも、心配する必要はまったくありません!
派手なプレゼンや上手な受け答えなんて不要です。素直に想いを伝え、冷静にお互いの期待値をフラットにすり合わせるためのフィッティングであり、そのための私たちEKP(伴走者)の存在です。
面談のタイムキーピングからミッションの言語化、受入企業との期待値調整まで、地に足の着いたフォローはすべて私たちが責任を持って伴走いたします!
今週も情熱満タンで留学生と人事の皆様の挑戦をサポートしてまいります!
「うちの社員の面談や目的設定、どう導けばいい?」とお悩みの人事様、ぜひお気軽にマキユカまで『丸投げ』でご相談くださいね!
これからも、二人三脚でどうぞよろしくお願いいたします!
◆執筆者プロフィール
真木 佑佳(株式会社エンファクトリー ライフデザインユニット カスタマーサクセス担当)

カスタマーサクセスとして数々の「越境学習」を現場で支える伴走者。
大手企業での実体験をもとに、挑戦する留学生と悩める人事担当者の「一番近いパートナー」を務めます。
「座学」を超えた本物の越境体験を、人事の皆様と二人三脚で。
留学生の目的設定や受入企業とのフィッティング、期待値調整に不安を感じる必要はありません。
エンファクトリーでは、プロティアン思考を取り入れた事前ワークショップや、EKP(越境活動支援パートナー)による丁寧な面談伴走を通じて、参加者の「Doing(タスク)」を「Being(ありたい姿)」へと深め、真のキャリア自律を促します。
「社員の目的設定に悩みがある」「面談やフィッティングの進め方を知りたい」という人事担当者の皆様、ぜひお気軽にエンファクトリーまでご相談ください!
