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複業留学体験レポート「自社の魅力を再確認:新たな視点、新たな自分自己成長のための挑戦」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 千葉様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社家守舎桃ノ音
https://yamorisyamomonone.com/

──本業での仕事内容を教えてください。

オートローンやクレジットカードの審査から入金までの一連の事務業務を行っています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

私が複業留学に手を挙げた理由は、自身の成長とスキルの向上を感じたいという想いからです。これまで大きな部署異動はなく、同じ業務をずっと続けてきました。その中で、DX関連の知識や資格取得など、学びの部分で色々と経験を積んできました。しかし、それらを自分の業務に活かし切れていないと感じていました。また、入社してから7,8年経った頃から新入社員や中途採用の方々が増え、彼らがどんどん成長していく様子を目の当たりにする中、自分自身も成長しなければと感じるようになりました。このタイミングで新しいことに挑戦し、自分を試してみたいと思ったきっかけです。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

留学先での活動は、主に地域づくりに関わる活動でした。私は、地域の役に立ちたい、誰かの役に立ちたいという気持ちが大きく、その想いから福島県国見町でまちづくりの実践講座「エリアデザインラボ」(https://www.news-r.jp/news/disp.html?id=19442)を主催されているに留学先を選びました。同社では行政と一緒に地域づくりを行っており、その一環として地域の問題を取り上げ、解決するための活動をサポートさせていただきました。
その活動中で活かせたスキルとしては、事務作業や資料作りが挙げられます。
本業でも教育の部分や新システムの導入時などに、時間が限られている中でわかりやすい資料を作ることが求められます。その経験が、留学先でも活かせたと感じています。具体的には、情報をまとめてわかりやすい資料を作るスキルや、業務を円滑に進めるためのツール作りが役立ちました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

まず一つ目に、 明確なゴールが見えないという点です。
本業では、何を作り、どこまで進めるかという流れが決まっており、最終的な成果が見えています。しかし、留学先の仕事は、そのゴールが見えず、どの形で終わってもゴールはゴールという状況でした。そのため、進めていく中で「大丈夫かな」という不安が大きく、最初はどうしたらいいのかという不安な気持ちが大きかったです。
それを乗り越えた方法としては、毎週のミーティングで一つ一つ確認しながら、都度方向修正を行い、 小さなゴールを設定していくことでした。それにより、都度都度、「ここまで行けた」という達成感を感じることができ、自分自身も前向きになることができました。
二つ目に困ったことは、時間の調整です。
複業留学は、本業がある中での参加ですが、留学先のメンバーも副業をしながらの仕事を進めている方がほとんどだったため、時間を合わせることが難しいと感じました。
私自身の本業の仕事は比較的時間の融通がきくこともあり、リスケになった場合でも前後で時間と仕事の調整を行い乗り越えました。
これらの困難を乗り越えることができたのも、周囲の方々の協力があったからこそです。その協力には感謝しています。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

留学先で一番驚いたことは、 新しいツールの活用方法とその柔軟性でした。
例えば、「Trello」や「Canva」といったツールを使って、家でも仕事を共有できる環境が整っていました。また、移動中でも会議が可能で、ZoomではなくLINEのグループ通話を使うなど、ツールの使い方が非常に柔軟でした。
自社の場合、セキュリティの関係で制限があるため決められたツールを決められた使い方でしか使用していない状態です。しかし、留学先では、ツールはいろいろな使い方をしていて、それが新鮮で、私自身も制約にとらわれずもっと便利な使い方を考えるようになりました。
本業での事務業務は、基本的にWordやExcelを使っていたのに対し、留学先では様々なツールを使って仕事を進めていました。それを体験し、私も 自分の使っているツールをもっと便利に使えるのではないかと考えるようになりました。それは衝撃というよりも、新たな視点を得たという感覚です。
また、留学先の方々は、ツールの使い方だけでなく、考え方も柔軟でした。例えば、「5分でも十分なら、ラインのグループ通話でできる」といった発想がありました。それは、私にとって新たな視点であり、見習いたいと思いました。これから少しずつ取り入れていきたいと思います。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

自社の取り組みについて深く調べ理解するようになりました
留学先で様々な取り組みを見たことで、自社では何をしているのだろうと考え調べるようになりました。その結果、自社も実は様々な取り組みをしていることに気づきましたが、私たちのような現場は、その取り組みを十分に知っているわけではありません。
具体的には、自社で取り組んでいるサステナビリティ活動を調べたところ、古着を集めてワクチンを途上国に送る活動や、プラスチックのリサイクル活動など、私たちの会社が取り組んでいる活動を周りの人々に伝えるようになりました。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

はい、実は最初は自分の成果が見えない状態で、少々焦りを感じていました。しかし、同期がどんどんレポートを出していく中で、自分も頑張らなければという焦りが逆に活力になりました。
また、同期は行政の方にプレゼンをして成果を出していて、その活動を見て学ぶことが多かったです。同時に、同期も私と同じように悩みながら活動を進めていることを知り、共感する部分も多かったです。それぞれが時間を使いながらも、自分のやり方で取り組んでいる様子を見て、自分も頑張ろうという気持ちになりました。
また、他社の同期の中には、有志で勉強会を開いている方もいて、その話を聞いて新たな学びを得、自分も何かできないかと考えるようになりました。具体的には、自分が先生のようになって、新たなやり方を教えることも考えています。興味がある人だけでも集まって学び合うことで、それがどんどん輪になっていくのではないかと思っています。
現在は繁忙期になっているので、すぐには行動に移せていませんが、これから取り組んでいきたいと思っています。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

自分の課題が明確になったと感じました。
複業留学を始めてからは、迷いながらも活動を進めてきましたが、時間があっという間に過ぎてしまい、最初に躊躇していた部分で時間を無駄にしてしまったと感じています。後半になってようやく活動が軌道に乗り始めたのですが、もっと初めから積極的に動けていれば、評価も違っていたのではないかと今は思います。
評価を受けるというのは、自分の弱みを客観的に見る良い機会だと思いました。普段は自己満足で作成している資料が、他の人に評価されるというのはとても嬉しかったです。一方で、自分が思っていた以上に弱みがあるということを改めて認識しました。自分の弱みを再認識し、それを克服する決意ができました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

複業留学の経験を通じて、 自分の弱みや課題について改めて認識することができました。特に、最初の段階でエンジン全開で取り組むことの重要性を痛感しました。その点を改善すれば、より良い評価を得られたのではないかと反省しています。
また、新しいツールを使用して資料を整理し、それを他の人と共有することで、自分自身の成長を実感することができました。普段の業務ではあまり評価される機会がない部分だったので、その評価を得られたことは非常に嬉しかったです。
しかし、自分の弱みについてはまだ克服できていないと感じています。特に、外部の人と関わる機会が増えると、その弱みが障害となることがあります。これからはその弱みを克服することに注力したいと思います。複業留学の経験を活かすためには、自分の弱みを認識し、それを改善することが重要だと思います。そのため、今後も自己反省を続け、自分の成長につなげていきたいと思います。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

複業留学は自分自身を試す絶好の機会であり、また他の会社との違いを見ることで、自分が今いる会社の素晴らしさに気づくことができます。私自身、複業留学を通じて、自分がいる会社が実は最先端のことをやっていることに気づきました。また、外の世界を見ることで、自分が恵まれた環境にいることにも気づくことができます。それは、他の会社がすごいということではなく、自分の会社を改めて好きになるということです。自社をもっと好きになるための機会でもあり、自分のスキルを向上させ、自分の弱みを認識するための機会でもあります。躊躇せずにどんどん参加してほしいと思います。

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