エンファクトリーが提供する「越境サーキット」は他社のメンバーとチームアップし、スタートアップ企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案を3ヶ月1タームにして行う越境・対話型オンライン研修です。
株式会社アイシン グループ人事本部 人材組織開発部 人材開発グループ 齊藤靖子様(https://www.aisin.com/jp/)に、越境サーキットを導入していただいた背景についてインタビューいたしました。
■導入企業
株式会社アイシン
グループ人事本部 人材組織開発部 人材開発グループ 齊藤靖子様
-「越境サーキット」の導入に至った経緯(目的・狙い)を教えてください
自動車業界は現在、百年に一度の大変革期に直面しています。アイシンでもカーボンニュートラルや電動化、知能化など、産業構造が大きく変わる中で、私たちの会社も事業構造をシフトさせる必要があり、働き方を変えていかなければならないという課題があります。
アイシンが新たな価値を生み出していく会社に変容するためには、大きくは社会、そしてお客様第一で課題を抽出し、自発的に行動できる多様な人材が必要です。このことより、アイシンとしての目指す人材像を新たに「プロ人材」と掲げ、「全体最適で持ち場・立場でなすべきことを自発的に考え行動する人」と定義づけています。具体的には、共通基盤能力として、変革力、人間力、問題解決力を持ち、競合に勝てる高いスキルを備えた人材と定義しました。これらの力を養うのに必要な「外を知り視点を変える」機会を創出するために越境学習を導入しております。
-導入後、どのような成果や変化を実感または期待していますか?
変化としては、プロ人材の育成に必要な経験を得ることができたと感じています。参加前後で参加者自身の行動を自己評価してもらったところ、特に「他者の意見を積極的に聞くこと」や「試行錯誤しながら自分の意見を発言すること」において、明らかな変化が見られました。これは、越境学習をきっかけにできるようになったという成果だと思います。
また、越境学習の対象者を現場に近いチームリーダー層から、その上司のグループマネージャーや管理職に広げており、参加者が増えていることもあって、越境学習に対する上司の理解も少しずつですが進んでいると思います。
参加者の上司へヒアリングを行ったところ、越境学習を経て、自分から動くようになったことが増えたという声がありました。専門性の高い職場では、共通言語が通用することが当たり前に感じていたことが、実は当たり前ではないと気づくことで、他部署へ説明するときはわかりやすい表現で伝えようとする姿勢が見られるようになったという報告もあります。
越境学習の導入は新しい試みであるため、その効果を社内に理解してもらうことが重要と考えており、人事として参加者の周りでどのような変化が起きているのかをきちんと伝えるために、積極的にヒアリングを行っています。参加者からは、「もっと早くこのような機会に出会えていたらよかった」といった声が多く寄せられており、彼らが新たな気づきを得ていることを実感しています。越境学習を通じて得た経験から、今後の参加者の働き方に影響を与えることを期待しています。
-越境サーキットを利用した社員の成長やキャリア開発について、どのように感じていますか?
参加者のコメントから、異業種のチーム活動を通じてアイシンや自身の強みや弱みを実感できたという回答が多くありました。また、企業文化や価値観の全く違うチームで合意形成をしながら取り組む経験は、業務ではなかなかできないことも多いので、非常に良い経験になったと感じています。
またスタートアップ企業の課題に取り組むことで、普段では関わることのない課題を知ることができ、自分たちの業務にも応用できるのではないかという気づきが得られたという意見もありました。このように新たな視点を得られる点で、自己成長につなげられていると実感しています。
-今後、越境サーキットをどのように活用していきたいと考えていますか?
もっと多くの社員に参加してもらい、視野を拡げることが変化を起こすきっかけになることを理解してくれる人を増やしたいと思っています。一人ひとりの意識を変えることで、職場風土を変えられるように機会提供をしていきたいと考えています。
-最後に、越境サーキットの導入を検討している企業に対して、アドバイスやメッセージはありますか?
オンラインだけでは得られるものが少ないのではないかと心配される企業の方も多く見えると思いますが、アイシンでは、事前に本人と上司で目標を設定し、マインドセットをしっかりすることで、現地に行くのと同じように、しっかりと学びや気づきを得ることができています。特に子育てをされている方や業務都合で移動が難しい方にとっては、フルオンラインの越境サーキットは時間調整もしやすく、今の時代に合った体験型の育成プログラムだと思います。
<株式会社アイシンの越境サーキット参加者の声>
越境サーキット参加者インタビュー「新たな視野を開く:越境サーキットでの自己探求と市場価値の確認」
越境サーキット参加者インタビュー「チームSIOの挑戦:越境サーキットで見つけた自己理解と柔軟性」
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