エンファクトリーが提供する「越境サーキット」は他社のメンバーとチームアップし、スタートアップ企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案を3ヶ月を1タームにして行う越境・対話型オンライン研修です。
都築電気株式会社 井上馨 様に、越境サーキットにご参加いただいた内容についてインタビューいたしました。
課題提示企業:ノバルス株式会社 代表取締役 岡部 顕宏様
参加企業: NECネッツエスアイ株式会社、みずほビジネスパートナー株式会社、株式会社PFU、株式会社アイシン、株式会社オリエントコーポレーション、三井住友信託銀行株式会社、都築電気株式会社、東北電力株式会社、能美防災株式会社 他
年齢層: 20~50代 、34名
プロジェクト:第4ターム(11/1〜1/31)
──「越境サーキット」に参加した動機や目的は何でしたか?
越境サーキットに参加した理由は、会社の部署での募集があったことがきっかけです。
私はコロナ禍に社会人になり、Webミーティングが増えたこともあり、実際にお客様のところへ訪問する機会が多くありませんでした。それもあり他社の情報や雰囲気を知る機会が限られてしまっていて、友人との会話など、クローズな環境での情報交換しか知ることができませんでした。
他の会社で働く方々の雰囲気を知りたいという興味本位から、越境サーキットへの参加を決意しました。
──プログラムを通じて得た最も価値のある学びや経験は何でしたか?
越境サーキットを通じて得た最も価値のある学びは、自己理解の深まりです。
特に、自分が苦手な部分を再認識することができました。就職活動や社内のワーキンググループに参加した際にも、まとめることが苦手だと感じていましたが、今回のプログラムでもその傾向を感じました。
最初は壁を破ることに挑戦しようとしましたが、結果としてうまくいかない場面もありました。そのため、得意な人がまとめてくれる場面が多く、自分は手を動かしたり、他の人を支える方が得意だということを改めて実感しました。これまでもなんとなく感じてはいましたが、越境サーキットを通じて「自分はそういうタイプなんだ」と確信を持つことができました。この自己理解が進んだことで、自分を見直す良い機会となりました。社外の人々と交流する中で、自分の特性を再認識できたことは非常に貴重な経験でした。また、積極的に「ここをやりたい」と主張できない自分に気づいたことも、今後の成長に向けた課題として意識しています。
──チームでの課題解決活動の中で、特に印象に残ったエピソードはありますか?
特に印象に残ったのは、チーム内での意見がなかなかまとまらなかった時のことです。
最初は様々な意見が出ていましたが、最終プレゼンテーションの日が近づくにつれて方向性が定まらず、どう進めていくか悩んでいました。そんな中で、チームメンバーのひとりが一気に考えをまとめて進めてくれたのが非常に印象的でした。
集まった情報を整理し、みんなの意見を集約して「こういう方向性で進めていこう」と提案してくれました。
そのおかげで、私たちは一つの答えに向かって進むことができたと思います。
自分ではそのような視点を持つことができなかったので、その進め方には本当に感心しました。特に大きなトラブルがあるチームではなかったのですが、チームメンバー一人の声かけによってチームが一つの方向に向かうことができたのは、私にとって非常に貴重な経験でした。みんなが「これでいこう」と賛同し、発表に向けて一つになったきっかけになったと思います。
──プログラムを通じて自己理解を深めることができたと思いますか?具体的にどのような自己理解が得られましたか?
プログラムを通じて自己理解を深めることができました。
前にも出ましたが、私はまとめ役が苦手だということを再確認しました。
変身資産アセスメントを通じて、自分の性格や傾向を見直す機会となりました。
例えば、未来への期待が低いという点です。将来に対する期待は持っているものの、実際にはそれに向けて動いていない自分がいることに気づきました。
また、完璧への執着が高いという結果もありました。仕事の際に、資料を提出するのが遅れることがあるのは、この完璧主義が影響しているのかもしれません。また、承認欲求が低いという結果にも驚きました。自分では高いほうかなと思っていたのですが、実際にはその意欲があまり高くないことに気づき、少し衝撃を受けました。
これまで受けていた性格診断では、自分がどういう人間かをあまり深く理解できていなかったのですが、今回の変身資産アセスメントを受検したことで具体的な理解を得ることができました。このような自己理解の土台をつくり、さらにワークを進める中で、より深く自分を理解することができたと思います。
──活動中の学びを実務に応用したり、行動変容につながった経験はありますか?
実務においても変化がありました。
特に、完璧主義が強い自分に気づき、「まずやってみよう」という姿勢を持つことが重要だと感じました。
以前は、100%の完成度を求めてしまいがちでしたが、今は「完璧でなくてもいい」と思えるようになり、一歩を踏み出すことができるようになりました。この変化は、業務においても役立っています。
例えば、以前は資料を提出する際に、完璧に仕上げてから出すことが多かったのですが、今は早めに出してフィードバックをもらうことを心がけています。これにより、仕事の効率が上がり、顧客にも早く対応できるようになったと感じています。また、自分の気持ちにも変化がありました。
以前は、自分に対して不満を感じることが多かったのですが、今は「早く動くことが大切だ」と実感しています。お客様に対しても、迅速に対応することが求められるため、早く行動することが自分にとってもプラスになると感じています。また、完璧を求めるあまり動けない自分を見直し、少しでも行動を起こすことが重要だと理解しました。
これにより、仕事に対する姿勢が前向きになり、より積極的に取り組むことができるようになりました。
──このプログラムを経験したことで、自分のキャリア観や価値観に何か変化はありましたか?
キャリア観については、特に自分の将来を考える上での視点が広がったと感じています。
現在、私は社会人5年目ですが、同じチームメンバーで社会人としての先輩たちの経験を聞くことで、自分のキャリアについて考える良い機会となりました。
チームメンバーがどのようにキャリアを築いてきたのか、またそれに伴うライフスタイルの変化についての話を聞くことで、自分の将来像を少しずつ描けるようになりました。特に、家族を持つことを考えたときに、今の仕事を続けるべきかどうかを考えるようになりました。周囲の人たちから「若いうちにいろんなことにチャレンジしたほうがいい」と言われたことが印象に残っています。
これからのキャリアにおいて、様々な経験を積むことが重要だと感じています。そのような意見を聞いて、今は違う部署でも仕事をする機会があればいいなと思っています。部署の異動については会社の方針もあると思いますが、やってみたいことがあれば声を上げてみようと思っています。実際に、管理職の方とも「こういうことをやってみたい」と話す機会が増えました。以前は自分から意見を言うことが少なかったのですが、今は少しずつその壁が低くなったように感じています。
──異業種(違う会社の方)と交流するメリットを教えてください。
私が感じた異業種の方々との交流のメリットは、視野が広がることです。
私は自己紹介の際に参加者の中で年次的に若いかなと感じており、実際チームの中では最年少でした。その中で、社外の人と話すことで、普段の仕事では得られない情報を得ることができました。
自分たちの会社の取り組みや、他社の状況を知ることができるのは、今後の仕事にとって非常にプラスになると感じました。また、会社の後輩にも「来年あったら参加してみて」と勧めています。年齢に関係なく、さまざまな人と話すことで新しい価値観や知識を得ることができるのは、越境サーキットならではのよい経験だと思います。
-参加後に後悔していることや、もっとやっておけばよかったことはありますか?
特に大きな後悔はありませんが、自分なかでやり切れていない部分があったことは感じています。
特に、まとめ役としてうまく機能できなかったことについては、もっと頑張っておけばよかったなと思います。せっかくの機会だったので、もっと積極的に取り組むべきだったと感じています。忙しい時期だったので、チームメンバーに申し訳ない気持ちもありますが、全力を尽くせなかったことは少し残念です。
全体を通して本業とのバランスについては、少し忙しくなったと感じました。週に一回のミーティングがあり、その準備や情報収集に時間を割いていました。
しかし、ネガティブな気持ちはなく、むしろ仕事以外のことを考える良いブレークタイムになったと思います。新しい人たちと話すことでリフレッシュできたので、楽しい時間でした。
全体を通してよかった点は対面での交流があったことで、より深く課題提示企業のことを理解できたと感じています。最初の説明だけでは限られた情報しか得られませんが、実際に会って話すことで、雰囲気や背景を知ることができました。
これにより、課題に対する理解が深まりました。オンラインでの活動は良い点もありますが、対面での交流も重要だと改めて感じました。初めに一度対面でチーム全員が集まる機会があれば、結束がさらに強まると思います年末年始の時期に活動があったため、もう少し時間に余裕を持って進められたら良かったなとも思いました。
取り組んでいたチームもありますが、製品を実際に使ってみることができれば、より深い理解が得られたと思います。
【越境サーキットとは?】
越境サーキットは、3か月間(合計20時間)、異業種混合チームでスタートアップの課題解決にチャレンジするプログラムです。越境学習のプロセスを通じて、「人と組織が変わるきっかけ」を生み出します。
詳しくはこちら:https://life-design.enfactory.co.jp/ekkyo-circuit
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