良い意味で、「自社も試される」機会に
エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は研修生を受け入れていただいたLetterMeの西村さまに、複業留学で取り組んでいただいた内容についてインタビューいたしました。
LetterMeは、翌月の自分宛てに手紙を書くことを通して、自分に向き合い、自分の心の声を大切に生きることをサポートするサブスクサービスです。LetterMeビジネスとして、企業向けにも展開しており、、健康経営やメンタルヘルスの視点から心地良く働ける環境をサポートしています。
「LetterMe」Webサイト
―複業留学の受け入れを決めた理由はどんなところですか?
まだ小さなチームなのですが、ここにはない新たな知見やお力をお借りすることができ、受け入れる側にもメリットがある制度だと思い、受け入れを決めました。
―実際に留学生はどんな活動をされましたか?
私たちが完全リモートかつ複業前提の組織なので、留学生の方にも完全リモートで参加していただきました。
日常的にSlackベースでやり取りをしながら、週1回のミーティングの中で、ミッションを定めて三か月間伴走していただきました。
当初掲げていたミッションは、今LetterMeが抱えている課題に対して留学生の方からToB/ToCの2つから考えてもらうことでした。
具体的には、
・留学生にLetterMeを体験いただき、ToCの新たなターゲット層を探っていただく
・ToB提案の道筋を考え、企業へ提案いただく
最終的には、ToCの新しい切り口で、パパ×LetterMeのイベントを開催いただき、可能性やユーザーの声を拾うところまでやっていただいています。
―実際に受け入れてみていかがでしたか。
今回LetterMeの立ち上げメンバー以外に、初めてチームにメンバーを迎え入れたため、サービスのコアの価値を伝えていく必要がありました。今後さらにチームを拡大していくときに、必ず必要になる部分なので、その経験ができたことが、受け入れてみてよかったことの1つ目ですね。
2つ目は、私にはない留学生の方ならではの視点がLetterMeに加わったことです。
具体的には、子育てをしている方、男性、パパから見た世の中への違和感の視点、そして送出企業に所属されているからこその販路拡大の視点です。私にはない、違う属性や環境だからこそ見える視点、視野をいただけたのは大きなインパクトでした。
3つ目に、LetterMeの中の人として一緒に走ってくれる仲間をもてたことが、純粋に嬉しかったですね。
LetterMeの今の組織フェーズだからこそのメリットだとは思いますが、留学生を受け入れることで、新メンバーへコアの価値を伝えていく経験、新たな視点をLetterMeに取り入れる経験、そしてLetterMeをチームで前に進める経験をこの短期間でさせていただきました。
―苦労した点について何か教えていただけますでしょうか。
まず3か月って結構短くて。
1か月半くらいまで、LetterMeの中の人になりきってない感じはあったように思います。
なので、「いかに早く中の人になってもらえるか」は工夫が必要かもしれません。今回は、気づいたら留学生が中の人になってくれていたのが正直なところです。もしかすると、私以外の社内メンバーや株式会社uni’queの代表に会う場を設けたことが、中の人になる起点になったように思います。
―留学生の変化や気づきなどありましたら教えてください。
留学生から「間違っていますか、どうですか?」と正解を当てるようなスタンスでコミュニケーションを取ってくる機会がはじめは多い印象でした。
後半は「LetterMeはこうだから、これはこうだと思う」と留学生がサービスを理解した上で、かつ意見を迷わず話されているような印象に変わりました。
その変化があったくらいから、楽しんで取り組まれているように見え、抽象的な話ですが、「中の人になった瞬間」と「楽しめて活動できていること」がタイミングとしてリンクしていた気がしますね。
―最後に複業留学で受け入れを検討している方の企業へメッセージをお願いいたします。
是非やった方がいいと思いますね。いろんな意味で「自社も試される」と思いました。自社では当たり前なことに留学生から「なんでそうするんですか?」という問いがもらえるだけで、当たり前を疑うことや無意識だったことへの気づきになります。
私の場合は、サービスの立ち上げ期ということもあり、留学生の新たな視点が、事業のコアを見つめなおす経験にもなりました。
複業留学は、留学生の能力、スキルを活かして業務を効率的に進めていくということ以上に、受け入れ企業が得られるものがとても多いと思います。
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