カレイドソリューションズ株式会社「複業留学」受け入れ企業インタビュー

2023.02.21

BY en Factory

「一緒に作っていく」という姿勢が成功に繋がる

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。

カレイドソリューションズ株式会社高橋様に複業留学で取り組んでいただいた内容についてインタビューいたしました。

カレイドソリューションズ株式会社は企業向け研修サービスを行っています。具体的には研修の内製化支援を行い、特にゲームを使った研修を得意としています。

－複業留学の受け入れを決めた理由を教えてください

「複業留学」というシステムがどのように成り立っているのか興味を持ったからです。副業は、リーマン・ショック後にも話題になっていました。当時は企業が副業解禁をしても、働く側が企業から辞めたいのではないか思われるのを危惧し、副業は活発化しませんでした。当社も企業向けに副業者支援のサービスを2009年にリリースしたことがありますが、まだ時代が追いついてなく、企業側が副業をやろうとしている方々を積極的に支援する例はほとんどありませんでした。なので、副業を推進することがビジネスになると聞いた時に、どんなものなのか知りたいと思ったのが第一印象です。十数年経つと世の中も変化するのが印象深いです。

－留学生は複業留学中どのような稼働をされていましたか？

留学生が詳しくまとめたコラムがありますが、今回の目標は3つありました。まず1つ目は、人材採用のための評価制度を作ること、2つ目は採用を行うにあたってまだリソースがなかったので、まずは人材紹介会社の選定をすること、3つ目は、実際に人材紹介会社から紹介があった際に、評価制度に基づき採用活動を進めていくことです。実際は人材紹介業の会社の選定までは出来たのですが、契約に時間がかかり、3つ目の採用活動までには至らなかったのですが、それ以外の評価制度と業者の選定をしっかり実施して頂きました。

－実際に受け入れてみていかがでしたか

外部から人が来ることによって、業務がドライブされる。留学生が頑張ってくれているから、私たちもコミットしようという気分にさせられます。また、経験を積んだ方が来てくれるので、我々が普段取り組み切れていない業務をスムーズに進めて頂けたと感じています。ベンチャー企業や中小企業は人手不足からどうしても緊急度の高い業務を優先してしまいがちです。人事の専門部署がないので留学生が来なければ評価制度作りもできなかったですし、人材紹介会社の選定もできなかったと思います。留学生が来てくれたことで一気に進んだという点は非常に驚きましたし、複業留学は事業推進に寄与したと感じています。

－苦労した点について教えてください

カルチャーギャップです。私たちはベンチャー企業なので仕組みがない中、自分たちで考えて逐一小さく確認を取りながら進めます。今回の留学生は大手にいらっしゃるので、決められた仕組みの中で動けば大きくずれないので、どんどん進めてよいという考えをお持ちなのかと思います。ですから、たくさん進めてから確認を取りに来た時に、全てやり直しになることが何度かありました。「場所が変わればやり方が変わる」ことを留学生も受け入れる側も等しく認識しておかないと双方にロスが生じます。こういったロスを防ぐためにも、週1の面談だけでなく、こまめにコミュニケーションの機会を用意する必要があると思いました。

－留学生の変化について気づいたことを教えてください

留学生自身、気づきは豊富にあったかと思います。一方、態度や行動はすぐに変わるものではありません。3ヶ月という短い期間ではそこまでの変化は見えなかったと思います。意識は少なからず変わったのかもしれませんので、本業に戻られて今回の経験を活かして頂けたら嬉しいです。

－最後に、留学を検討している方へのメッセージをお願いします

受け入れ企業は、受け入れをすることで、普段取り掛かりたいけど手が回っていない業務を始める良いチャンスになると思います。それが本当に重要な仕事であれば、進めることにより、良い結果に繋がります。その一方で、留学生に全部やってもらおうと期待してもそれは難しいと思いますので、「一緒に作っていく」という姿勢で、自社にない視点を借りて物事を進めていくのであれば成功につながると思います。