株式会社comipro「複業留学」受け入れ企業インタビュー

2023.03.03

留学生が作成した資料は宝物になった

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。

株式会社comiproの櫻井様に、複業留学で取り組んでいただいた内容についてインタビューいたしました

株式会社comiproは、AIの自社開発×アナウンサー集団として企業のPRを軸に事業を行っています。アイトラッキング技術を用いたAI解析による新しいユーザー調査や、企業の広報担当としてのPR支援、今後は災害時にも利用できるテクノロジーの活用など、社会課題の解決に向けてさまざまな事業を展開しています。

弊社はアナウンサーが多数在籍しているので、その強みを活かし企業の課題を丁寧にヒアリングして伴走しながらPRの課題を解決しています。

－複業留学の受け入れを決めた理由を教えてください

複業留学は自社のホームページを経由して教えていただきましたが、こんなに良いサービスがあるんだと驚きました。私たちはスタートアップですから、採用への課題や大企業とのマッチングに対する不安が正直ありました。ですが、複業留学を活用すれば、受け入れ側は新しいことにチャレンジできます。また、送り出し側もジョインしやすいのではないかと思いました。すばらしい取り組みだと思いましたので、ご連絡をいただいて本当に感謝しています。

－留学生は複業留学中どのような稼働をしていましたか？

留学生は、これまで営業や、クライアントに対する新規事業の提案、事業の仕組み化にも知見がありました。私たちはスタートアップなので、これから新しいプロダクトを広めていく段階です。留学生の知見を活かしつつ、どのように戦略を立てていくのかを、研修というよりは伴走していく形で一緒に取り組みました。

3ヶ月の留学期間中には、ビッグサイトの展示会に出展する機会があったり、大企業向けのプレゼンテーションやPRをしたり、いろいろなイベントがありました。事前にイベントがあることは把握していてリソースが必要だとわかっていたので、留学生をマッチングできて良かったと思います。

－実際に受け入れてみてメリットや事業に活かせる点はありましたか

今回は弊社とはまったく異なる業種の方がジョインしてくださいました。受け入れ前はマッチングに若干の不安がありましたが、実際は相乗効果や違う視点で考えることにつながりました。お互いの業種が違うため踏み込んだ部分では難しいと感じることもありましたが、業種に関わらずビジネスを進められたので、大企業の営業手法や考え方について知ることができたのは新たな発見でした。そういうところがメリットに感じました。

事業には全般的に活かせると思います。留学期間が3ヶ月と短期間でしたが、この期間を次にどう活かすかが重要だと考えています。3ヶ月の間に取り組んだイベントは終わりましたが、私たちの事業は終わりません。3ヶ月で得られた留学生の知見が、今まさに活かされています。留学生が多角的視点による競合事業の分析結果の資料を作成してくれました。その資料は宝物で、3ヶ月で非常に良い体験ができました。

－苦労した点について教えてください

留学生にコンスタントに仕事を依頼できない時がありました。単に資料作成だけをしてもらうなど、ややもったいない時間の使い方をしてしまいました。

また最後の1ヶ月間に、留学生をクライアントにどう紹介していくかで悩みました。もう終わりが見えている3ヶ月目ですから、仕事の割り振りがなかなか難しかったです。担当クライアントもつけられないですし、そこは他の皆さんがどうされているのか気になりました。

－留学生の変化について気づいたことを教えてください

留学生は最初の面談の時からパッションの塊で、その熱量の高さを期待して迎え入れました。その熱量を最後まで切らさないどころか、さらに上げていってくれました。留学生も慣れない場所で働くのは大変だったと思いますが、そうした部分は一切出さずに、私たちの事業に専念していただきました。スタートアップと変わらない熱量で仕事に向き合っていただけたのは、本当にありがたかったです。

－最後に、複業留学の受け入れを検討している企業へのメッセージをお願いします

この制度は悩む間もなくまずはトライしたほうが良いと言えるぐらい、すばらしい制度だと思います。特に受け入れ企業にとってマイナスになることは、ほぼないと思います。スタートアップは人材が不足していて常に忙しいですし、1人でも優秀な方が入ってきてくれれば、短期間であっても会社の成長につながるのは間違いありません。迷わず積極的に受け入れたほうが会社のためになるので、私は強くおすすめします。

あまりにも良いサービスだと思ったので、私が登壇したセミナーでも勝手ながら紹介させていただいているほどです。もっと広まって欲しいと心から思っています。