株式会社AlgaleX「複業留学」受け入れ企業インタビュー

2023.03.17

事業そのものを一緒に取り組んでもらい、ありがたかった

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。

株式会社AlgaleX高田様に複業留学で取り組んでいただいた内容についてインタビューいたしました。

株式会社AlgaleXは、泡盛の粕などこれまで廃棄されていた未利用資源を有効活用し、藻を独自の技術で発酵させ、青魚を遥かに超えるDHAや、高い旨味を含有する食用藻「Umamo」を生み出すことに成功した会社です。同社は「捨てるモノを価値に変える」をコンセプトに、サステナブルが当然の社会を目指して精力的に事業を展開しています。

－複業留学の受け入れを決めた理由を教えてください

弊社はベンチャー企業なので、予算などの事情から多くの人を雇うことはできません。複業というような形でも構わないので力を貸していただけるプロフェッショナルの方がいればありがたいと思い、このプロジェクトに応募いたしました。

－留学生は複業留学中どのような稼働をされていましたか？

マーケティングを一緒に進めていただきました。弊社は食用の藻をサプリメントなどにして提供していますが、粉末状にしてレストランに卸したりもしています。植物性ですが、食べやすくて魚介のうま味がするのが特徴です。レストランに卸す仕事など、食分野の新規開拓に力を貸していただきました。どのようにして商品の価値を伝えていくのかなど、マーケティングをしっかりと取り組んでいただきました。

－実際に受け入れてみてメリットや事業に活かせる点はありましたか

本当にメリットしかなかったと感じています。今後事業に活かせるというよりは、すでに事業そのものを一緒に取り組んでくれましたので、ありがたいと思いました。

－苦労した点について教えてください

特にありませんでした。留学生の性格もあると思いますが、弊社になじむのが早かったですし、もともとスキルのある方なので苦労を感じた点はありませんでした。事業を把握するスピード感もまったく問題ありませんでしたし、すぐにキャッチアップしていただきました。

－留学生の変化について気づいたことを教えてください

私自身がもともと大企業に身を置いていたので感じるのですが、留学生は「ベンチャー企業はすごい場所なんだろうな」と考えていたと思います。ですが、実際に働いてみたことで、自分のスキルを活かせる部分や強みが十分にあると気づいてくれたと思います。ベンチャー企業に対する変な意味でのキラキラした印象はなくなったのではないでしょうか。留学生は十分に能力が高かったので、どこに行っても自分の力が通用するということに気づいてくれたと思います。

ベンチャー企業は難しい仕事にチャレンジしているというイメージを持たれやすいですが、実際には普通の業務がほとんどです。たとえば、新聞などメディアに出てくるようなベンチャー企業の記事は、365日の中のキラキラしたほんの1日だけです。残りの日々は全然そんなことないですし、そういった実際の部分がわかっていただけたのではないかと思います。

－最後に、複業留学の受け入れを検討している企業へのメッセージをお願いします

弊社は留学生を受け入れてとても助かりましたし、マーケティング的にもしっかり進められたのが目に見えてわかりました。チャレンジ精神あふれる大企業の方が、どんどんスタートアップに参加することは、業界が全体的に活性化する要因になると思います。大企業側にとっても学ぶところが多いと考えていますし、双方にとってメリットしかないと感じました。ぜひとも積極的に活用することをおすすめしたいと、本心でそう思っています。