株式会社そら「複業留学」受け入れ企業インタビュー

2023.04.06

BY kawamuraa

互いに刺激を受け合いながら一大プロジェクト成功へ

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。

株式会社そらの林様に複業留学で取り組んでいただいた内容についてインタビューいたしました。

株式会社そらは、北海道十勝の地方創生をテーマとして、グランピングリゾートなどの宿泊施設事業や食品加工業等、十勝を舞台に幅広く事業を展開している企業です。

-複業留学の受け入れを決めた理由を教えてください

このプログラムを初めて聞いたときは、率直に面白そうだなとかなり前向きに捉えた記憶があります。弊社は創業2年10カ月程度の成長段階の会社なので、その真逆とも言える大企業の方と繋がりをもって仕事ができるというのは、非常に魅力的だと思いました。また、この「複業留学」の表記ですが、一般的に使われている「副える」という意味を使った「副業」の漢字ではなく「複数」を意味する「複業」という字を敢えて使っているのも、正にこのプログラムの意味を表現されていて素敵だなと感じました。

-留学生は複業留学中どのような稼働をされていましたか？

弊社は昨年7月、グランピングリゾート施設内に「十勝エアポートスパそら」という温泉施設をオープンしました。留学生には、この施設のPR活動に携わっていただきました。PR活動の一環として、「ふるさと納税型クラウドファンディング」にチャレンジいただきました。ふるさと納税型ということで、温泉施設の所在地である中札内村（なかさつないむら）の役場の方々と協力しながら、温泉施設の建設からオープンまでの過程を含め、色々な方にこの活動をPRしました。結果的には活動に賛同された多くの方にご支援いただき、目標金額の1億円を達成することができました。

クラウドファンディングでは、自分たちの活動のストーリーを見せるというもの必要ですが、どれだけ多くの方にリーチできるかという点も非常に重要です。その中で留学生には、実際に自分の周囲や知人に広めるとしたらどのような活動をするかということを考えていただき、共に話し合いながら進めていきました。

-実際に受け入れてみていかがでしたか

通常であれば、留学生が働かれているような大企業にまで弊社の活動はリーチできなかったと思います。そのため、今回得た繋がり自体が貴重な財産だと思っています。私がこの活動を説明するのと、留学生が社内で説明されるのでは、やはり説得力が違います。留学生からの話であれば、「それなら応援してみようかな」と思っていただいたケースも多く、繋がり自体が事業そのものに活かせたという印象です。貴重なご縁をいただき感謝しています。

-苦労した点について教えてください

こちらの温度感がどこまで伝わるかという点に最初は不安がありました。今回のクラウドファンディングでは、どうしても目標金額を達成して温泉施設を建てたいという想いがありました。どのような仕事でも言えることかもしれませんが、プロジェクトオーナーだけでなく実務に関わる全ての人が、想いを共有することがプロジェクト成功の鍵になります。バックグラウンドが異なる留学生に対して、弊社がプロジェクトにかける想いを深くまで理解いただくまでには少し時間がかかりました。ですが、終盤にかけてこちらの意図を汲み取り理解を深めていただき、同じ熱量でプロジェクトを進めることができたと思います。

-留学生の変化について気づいたことを教えてください

留学生とはWebのみでやり取りしていましたが、回数を重ねるごとに自分事として捉えていただくようになったのが大きな変化だと思います。終盤にかけて、3か月ではもったいないようにも思えました。普段は大企業で働かれていることもあり、仕事ぶりも非常にしっかりとされていたので、今後の弊社の採用においても、今回の留学生のような人材を採用していきたいなと思うほど、こちら側としてもとても良い刺激をもらいました。

-最後に、複業留学で受け入れを検討している企業へのメッセージをお願いします

複業留学は、素敵なご縁を繋ぐことのできる貴重なプログラムだと思います。直ぐに収益に繋がるのかというと、必ずしもそうではないかもしれませんが、巡り巡って新しいご縁や将来的な売り上げにも繋がっていくと思います。弊社も、今後も機会があれば再度活用させていただきたいと思っていますので、迷われている企業様がいらっしゃれば是非一度試してみてはいかがでしょうか。