「複業留学」の導入に至った経緯を教えてください

弊社は課題解決型の to B向けの会社です。もともと内向きな組織の課題があり、「意識や思考を変えるには社外に行く必要があるのではないか」と感じていました。

そんな時、越境学習に出会い、まずは自分でITベンチャー企業に越境留学（週1・半年間のプログラム）に参加しました。それが2019年のことでした。

私自身、実際に越境を体験したことで仕事に対する感覚や価値観が変化したと感じています。より多くの社員が越境を通じて、自律と自走する「変化を創り出す力」を感じてほしいと考え、複業留学の導入を決めました。

「複業留学」の参加者のレポートや共有などを通じた気づき、学びなどがあれば教えてください。

みなさん留学への思いも気づきもそれぞれで、個々の考えや思いが徐々に変化していくのを感じました。複業留学の活動内容と思いを言語化していく振り返りは、改めてとても大切だと感じますね。

さらに、その変化を社内SNSコミュニティである「Teamlancer」でシェアしていくことで、周囲への認知と伝播を広げていきたいと思っています。

現在、弊社のTeamlancerには、500名(全社員の30%以上)が加入しています。社内掲示板や業務用のチャットツールと異なりカジュアルなコミュニケーションを取ることができるので、社内の学びが可視化されているのを感じています。これからさらに「人のつながりと気づきをシェアできる場」として盛り上げていきたいと思っています。

（Teamlancerエンタープライズについてはこちら）

「複業留学」の参加者の効果・成果を教えてください。

「組織や会社をより良くしていきたい」という意識への変化があると感じています。

ベンチャー企業では、ビジョンやミッションに対してメンバーそれぞれに深く浸透し「会社をより良くする」ための行動をしていくような文化が根付いていると感じています。

このような文化に触れることで、これまで自社のビジョンに対して深く突き詰めて考えたことがなかったメンバーも、次第に「どうすれば会社を良くすることができるか」という意識に変化してきました。同じ視座で話せる仲間ができたので、さらにフォロワーの輪を広げていきたいと思っています。

以前、根津さんがおっしゃっていた、『越境学習をすると「いい人になる」』という言葉も印象的でした。

そうですね。アウェイの環境では、いろんな人に助けられて仕事を行います。

そのような経験を通じて、自分も人への気遣いができるようになったり、人の役に立ちたいという想いが生まれたりと、越境学習を通じて「寛容さ」「優しさ」「感謝の気持ち」を身につけられる傾向があると感じていますね。

「複業留学」の参加者の周りの方の反応・影響があれば教えてください

主体的な行動が見られるようになった、コミュニケーションを自分から積極的に取るようになったという声はよく聞きます。さらに、そのような行動は周囲の人へも伝播していると体感しています。

「意識が変わる」って、もっとも難しいことだと思うんですよね。

思い込みやバイアスって自分では気づかないので、意識を変える必要性を感じていないことがほとんどだと思います。外に出るからこそ、これまでの「当たり前」を疑うようになる。これはとても大きな体験価値だと感じています。

その他、ご意見等あれば、お願いいたします。

複業留学のメリットは、3か月という短い期間で成功体験を積み、「自信」を身につけることができることだと感じています。これは、自己肯定感の向上につながります。

新しいことを学んでみたい、自分を変えたい、などポジティブな意識を持つ人はぜひ取り組んでもらいたいです。一方で、やらされ感や他責傾向にある人にとっても、自社とは異なる環境と人に接することにより、新たな気づきが生まれると感じています。

越境学習の場は、様々な「気づき力」を身につける場だと思っています。何事もジブンゴトに捉えて、楽しみながら自分自身が変化し、自走する人がどんどん出てきてくれれば、嬉しいですね。

越境学習の価値は、自己探索を促すきっかけになり、新しい価値観に自らが気づく体験が得られることだと思います。そんな体験からの新しいリスタートにつながるような支援を引き続きしていきたいと思います。そして、エンファクトリーさんの留学者に寄り添ったサポートなど、大変ありがとうございました。

㈱ニフコ　技術開発センター　プロダクトギャラリー

「複業留学」についてはこちら：
https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku

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