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複業留学体験レポート「違う組織でも、楽しめることや得意なことがわかり、自信につながった」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた大日本印刷株式会社 高橋様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
ユニロボット株式会社
https://www.unirobot.com//

──本業での仕事内容を改めて教えてください。

複業留学に参加した時の業務は、自然言語処理(日本語や英語等の言語をコンピューターで処理する技術)関するデモンストレーションアプリケーション作成を主に行っていました。当時はChatGPTのような生成AI周辺の技術検証や、それを用いたサービスの検討にも取り組んでいました。
現在の業務内容はセキュリティ関係です。主に、本人確認に用いる証明書が本当に本人のものであるかを認証する技術の調査や開発に携わっています。

──複業留学に参加を決めた理由を教えてください。

ゼロから考えて生み出す企画系の仕事を担当するようになったことや、入社以来同じチームに所属していたことから、新しいことや他の場所を経験してみたいと考えていました。そんな時に上長から「複業留学という研修制度がありますが興味ある?」と気軽に紹介され、「面白そうだから行きます!」と即答して参加することを決めました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか? 

ユニボという会話ができるコミュニケーションロボットを使った新規サービス立ち上げに携わりました。単身で暮らす高齢者へ薬の飲み忘れをしないよう伝えたり、時間に応じた通知でアドバイスを送ったり、挨拶やコミュニケーションを通じて日常アシストをしたりするサービスの仕様検討に取り組みました。
本業で、言語処理を用いた検索サービスを開発していたことがありました。そこではユーザーにとって使いやすい画面とはどのようなものかを考えていたので、ユーザー目線で考えるところが活かせたと思います。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

複業留学中に本業で異動があり、引き継ぎや新しい業務に関する勉強や覚えることがかなり多くありました。毎週月曜日を複業留学に充てようと当初は決めていましたが、本業と複業留学を両立させることが少し大変でした。
定例会のある月曜日をベースにしつつも、本業の業務が月曜日にも多くあったので、空き時間を見つけながら実作業をしていました。留学先でのコミュニケーションツールを逐次確認することは難しかったのですが、1週間の中で時間を見つけて作業を進められるようにしていました。
異動後はセキュリティ技術について基礎から学ぶことが多かったため、 これまで学んできたことを活かせる複業留学の活動は良い気分転換になったと感じています。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

DNPではプロジェクトの方向性を変更するときには段取りをつけることが多く発生し苦労するものですが、複業留学先は人数が少ないことや会社の代表者との距離も近いことから大きな変更の際のスピード感がとても早く、その違いには驚きました。

──複業留学の前後で変わったことありますか? また周りの人への影響があれば教えてください。

全体的に激動の3ヶ月間でしたが、 時間を切り分けて使うことは以前よりも意識するようになったと思います。これまでは全く異なるテーマを並行することはしていませんでした。
周りへの影響として、本業のチームミーティングでは「 30分で終わりそうな場合は30分で切る」という考えがチーム内に浸透するなど、 時間を効率的に使うよう周囲も意識するようになりました。

──レポートや共有会から他の同期の方との関わりや学びはありましたか?

本業の作業を進めているうちに複業留学先の状況が変わっている等、週1度の複業留学では置いていかれている感じや意思決定にどこまで関われているのかが分からない点の悩みがありました。共有会で他の方も似た悩みを持っていると知ることができ、共有・共感することができたのが良かったです。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか? 

留学先とのコミュニケーション面での改善点はありましたが、実務面では助かったという評価をいただきました。これまで自己流で培ったIT開発スキルが、違う組織に行ってもこのまま進められて、楽しく取り組めるという自信につながりました。また、画面デザインやUI設計などの、挑戦してみたかったけれど本業ではプロのチームに任せていた部分に実際に取り組んでみる機会になりました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

実際にサービスを使うユーザーがどのように感じるか、どうしたら使いやすいかということを、最初から最後まで考える仕事でした。これまでtoCの業務ばかりだったので、エンドユーザー中心の視点を持つのは何を作るときにも役に立つと思っています。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

複業留学では、本業ではなかなかチャレンジできないことにチャレンジできる環境です。挑戦してみて楽しめるかどうかは人それぞれですが、やってみないとわからないと思います。新しいことに挑戦してみる良いチャンスです。

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