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複業留学体験レポート「複業留学は視野を広げる冒険の旅:異業種交流の力と自己成長」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた大鵬薬品工業株式会社 橋爪様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社丸八テント商会
https://08tent.co.jp/

──参加が決まった際の率直なお気持ちを教えてください。

まず「越境学習・複業留学とはどのような研修だろう?」という疑問から始まりましたが、直ぐに研修の目的や内容が理解でき、非常に興味が沸きました。不安は感じつつも、これから新たな冒険に出かけるというワクワク感が沸き上がり、未知の世界で多くの出会いやこれまで見た事のない景色を楽しむ事ができるのではないかと期待しました。

──参加するにあたり、複業留学にどんなことを期待されていましたか?それは得られましたか?

本業は医薬品を製造している製造業ですので、留学先も製造業の企業様を希望しました。業種は異なりますが、同じ製造業として製品を製造する「物づくり」とそれに関わる従業員の「人づくり」を学べればと期待していました。
3ヶ月の留学期間で多くの学びや気づきを得ることができました。

──本業での仕事内容を教えてください。

私はサプライチェーンマネジメント部に所属しており、主な業務は患者様へ安心・安全な製品をお届けできるよう、原材料の調達から製品を市場へ供給するまでのサプライチェーン戦略を企画しています。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

複業留学先での主な業務は、防災商品の新しい開発と防災テントの販路拡大に向けた戦略立案を行いました。その他には、テント製造工場の見学、市町村との防災協定調印式への出席、会社紹介パンフレットの作成など様々な業務を経験させて頂きました。
新商品開発においては、多角的な視点から市場調査を行い、消費者ニーズに沿ったアイデアが提供できたと思います。
また、本業では常に潜在的なリスクを意識しているので、リスクマネジメントを取り入れた提案が行えたと思います。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

困ったというわけではありませんが、留学先が遠方であったため移動時間の確保が少し大変でした。移動時間と現地での活動時間を確保するため、 タイムマネジメントの重要性を改めて認識しました。時間を確保するために、業務の優先順位付けやスケジュールを今まで以上に管理し、それでも対応できない部分は上司や同僚にサポートをお願いしました。私の複業留学を応援してくれた上司・同僚には感謝の気持ちでいっぱいです。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

2つあります。1つ目は留学先の従業員の皆さんが多能工で働かれている事です。商品の企画から設計・製造・施行・販売と非常に幅広い業務を担っている事に驚きました。単一の専門分野に留まらず、異なる業務にも柔軟に対応出来るスキル習得の重要性を感じました。
2つ目は商品開発のスピードです。新商品開発の打ち合わせ直後に試作品を作製し、翌週には試作品を手元に置き更なるアイデア出しを行う。これを繰り返し1箇月で企画案を纏め上げるスピードに感銘を受けました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

社外の方とコミュニケーションを取ることへの抵抗感が軽減したと思います。留学中は異業種の方々と出会う機会が多く、本業の事や複業留学のお話しをさせて頂き、多くの繋がりを築くことができました。
また、留学先の従業員の方々が自分の言葉で会社を熱く語っている姿を見て、私もより一層熱い想いを持って日々の業務に取り組む意識が高まりました。そのためには自社の歴史を再学習し、価値や文化を社内外へ発信していこうと思います。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

はい、ありました。私が市場調査の進め方で苦労しているとき、タイミングよく同期の活動レポートで参考となる内容を見かけたので、直ぐに連絡を取り情報交換を行いました。近くに相談できる仲間がいるのは非常に心強かったです。また、それぞれの留学先で同期が活躍しているレポートを読んで、自分も頑張ろうという気持ちになりました。複業留学を共に取り組んだ同期との縁を大切にしていきたいと思います。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

良い評価を頂いたと感じています。正直なところ、3ヶ月の留学で自分は留学先にどのような貢献ができたのだろうかと不安に思っていましたが、私の活動や成果物により新たな気づきや会社として見直すきっかけを頂いたというコメントを頂き、安心しました。
また、最終報告会の総評では、佐藤社長より「お互いWin-Winな関係を構築できました」というお言葉を頂けたことは大変嬉しかったです。互いにメリットが得られる良好な関係性を築く事ができたと思います。この関係性は本業でも広く構築していければと思います。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

複業留学で感じたことや学んだことを、今後の行動計画に反映させていきたいと考えています。行動計画を実行し、会社に還元することで、良い環境づくりや良いスパイラルを生み出していきたいと思っています。具体的には、 「エンジェルスパイラル」という言葉を使って、みんなが幸せになるような循環を作っていきたいと思っています。そのスパイラルが始めは小さくても、徐々に大きくなっていくことで、より多くの人を巻き込んでいければと考えています。
今回の留学で物づくりと人づくりを学ぶことができました。
より良い製品を患者様に安定的に供給するためには、自社だけではなく原材料メーカー様や協力会社様の重要性を改めて感じました。同じ目線に立って持続可能なサプライチェーンを構築してきたいと思います。

また、佐藤社長から 経営者としての視点や考え方を多く学ばせていただき、視座を高める事ができました。さらには1つ1つの 会議の心理的安全性が高く、従業員の方々は積極的に自らの考えを発言したり、行動に移されたりしており、この風土が人を成長させているのだと感じました。今後はオープンなコミュニケーションを心がけ、考えや意見を自由に発言できる環境を創り出し、人と人をつなぎ合わせて面白い化学反応を起こして行きたいです。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

新たな出会いや見た事のない景色を求めている人がいれば、複業留学をおすすめしたいと思います。新たな事にチャレンジするその一歩には不安や心配を感じるかもしれませんが、一歩を踏み出せば、その先にはわくわくする経験や成長が待っているという事を伝えたいです。 未知の世界を探索する冒険に出かけましょう。

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