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複業留学体験レポート「自分の可能性を広げる3ヶ月」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社ニフコ 多田様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社コーピー
https://corpy.co.jp/

──本業での仕事内容を教えてください。

主な業務は製品の寸法測定です。具体的には、私たちのプラスチック部品が金型で成形された後、その製品が設計図面通りに出来上がっているかどうかを寸法によって検査するという作業を行っています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

自社内だけで得られるキャリアの可能性には限りがあると感じていたことがきっかけです。現代では一つの会社に長く属し続けるということが少なくなってきていると感じており、自分が今後同じ業務を続けられるかどうかも不確定な世の中だと思います。そのため、自分のスキルや経験値の幅を広げるために、この機会に参加しようと思い手を挙げました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

AIの活用法を考えるというものでした。私が持ってきたアイデアを話し合い、それを元にAIを作っていくという形で進めました。その過程で、ただAIを作るだけではなく、AIの本質や、ベンチャー企業ならではの市場規模や売り込み方などについても学びました。課題を見つけ出す力やアイディアを出す力が活かすことができたと思います。
私の仕事に関わる内容でAIを使おうというアイディアを出したのですが、それが非常にニッチな商売だと評価されました。また、私が持っていた課題をAI化することで解決するというアイディアも評価されたと思います。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

困ったことは、IT系の企業での リモートワークによるコミュニケーションの難しさでした。相手の感覚がつかめず、また会社の忙しさもわかりづらかったです。そのため、ミッションの進め方が思ったよりうまくできませんでした。また、遠慮から自分から積極的に相手に聞くことができず、一週間ほど動けなかった時期もありました。
これを乗り越えるために、留学先から毎週一回のミーティングを用意してもらうようになり、自分自身も意識的にコミュニケーションを取るように努めました。ただ、完全に問題を乗り越えたというよりは、問題を放置せずに対処したという感覚です。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

一番驚いたことは、IT系の企業でのリモートワークによるコミュニケーションの取り方の違いです。
特に、slackというコミュニケーションツールを使ったスレッド形式の会話の進行方法は、現代風であり、一般的な会社のメールでのコミュニケーションとは異なり、驚きました。 上下関係も少なく、フラットな感じのコミュニケーションが行われていたことも新鮮でした。ただ、その一方で、人と人とのつながりはやや希薄に感じられる面もありました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

チームメンバーだけでなく、 他の部署の人々からも私が取り組んでいた複業留学に対して声をかけられるようになりました。特に、AIに興味がある人々からは、共に学びを深めるためのサークルを作らないかという提案を受けることもありました。複業留学を通じて 他社の人々とも交流する機会が増え、新たな視点を得ることができました

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

複業留学に取り組んでいた同期は4名で、それぞれが異なる部署で働いていました。普段は関わることのない同期の活動レポートを少し見ることで、皆がそれぞれの場所で苦労しながらも頑張っていることを感じました。また、同期の中には、留学先の企業と深く関わり、人脈を広げることができた人もいて羨ましく思いました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

業界の異なる人からの評価はとても貴重な意見だと感じています。留学先での仕事を思っていた以上に細かく見てくれていたことに驚きました。3ヵ月という短い期間ではありますが、それでも自分の能力を最大限に活用してどれだけ貢献できたかを知る良い機会となりました。また、自分自身では気づかなかった強みや弱みについて再確認することができました。これらのフィードバックは、今後のキャリアにおいてさらなる成長を遂げるための方向性を示してくれるもので、それを活かしていきたいと考えています。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

今回の複業留学で得た経験は、直接的に自分の仕事にすぐに活かせるものではないかもしれませんが、異なる企業で見てきた内容は、自分のキャリアにおいて大いに活かせると感じています。特に、ベンチャー企業で学んだ起業の仕方や、資金をかけずに事業を展開する方法などは、自分がアイディアを出し、それを会社で採用してもらうための考え方として活かせるのではないかと思いました。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

まず「自分の可能性を探るきっかけになる」と伝えたいです。自社だけでなく、第三者からの評価を得ることで、自分の強みや良さを新たに発見できると思います。また、「自分の考えや思いを自由にぶつけてみる場」だとも言えます。本業では制限や目標がある中で働くことが多いですが、複業留学では自分の好きなことや挑戦したいことに直接取り組むことができます。複業留学は、自分の可能性を再確認したり、新たな自分の良さを発見する機会になると思います。

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