エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 幸田様に、複業留学についてインタビューいたしました。
株式会社グリーディー
https://www.greedyweb.com/
──本業での仕事内容を教えてください。
現在、私は主にリフォームや事業性関連の審査業務を担当しています。お客様に安心してご利用いただけるよう、スピーディーかつ正確な審査を心がけて日々の業務に取り組んでいます。
また、現在は時短勤務で働いているため、限られた時間の中でもチームに貢献できるように工夫を凝らしながら仕事を進めています。制約がある中で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、効率化や優先順位付けを意識しながら、業務に取り組んでおります。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
私は時短勤務だからと言い訳して、これまで何も挑戦できていませんでした。子どもの体調不良などで急に休む可能性があるため、「挑戦してはいけない」と思い込んでいました。フルタイム勤務時代とのギャップに苦しみ、自信を失うこともありましたが、心に抱えていた「申し訳なさ」や「悔しさ」を払拭し、女性が働くことに対する社会や自身の考え方を変えたいと思ったことが、応募の大きな動機となりました。
さらに、複業経験のある先輩に相談した際、強く背中を押していただき、それが大きな後押しとなって、一歩踏み出すことができました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先は、化粧品やアロマ、OEM商品の企画・製造・販売を主に行っている企業でした。その中で、私は主にECサイトの見直しや商品提案、そして自社社内でのPR活動に取り組みました。ECサイトの見直しにおいては、他社サイトを複数比較し、顧客目線でわかりやすいサイトの基盤作りを実施しました。
特に力を入れたのが社内PR活動で、チラシ作成や社内のリフレッシュルームへの掲載、さらには私が所属する部署のお手洗いにサンプルのハンドウォッシュとスパミストを設置し、実際に十数名の方に購入して頂けたことで大きな自信につながりました。また、「香りがあるだけで気持ちが全然違う」といった嬉しい声もいただき、大変励みになりました。そんな中、複業先の公式HPで私の活動を紹介して頂く機会がありました。代表から公式HPで紹介して頂けると聞いたときは、驚きと喜びで言葉にならない程感動し、私にとってかけがえのない経験になりました。紹介ページはこちら(https://greedyweb.com/magazine/?p=1255)
活動を通じて活かせたのは、本業の審査業務で培ってきた「丁寧に確認する力」と「相手の立場で考える力」だと感じています。この力があったからこそ、顧客目線でのサイト基盤作りや、オンラインだけでは気づけない現場の課題や想いを学ぶことができたと考えています。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
主に三つの大きな困難がありました。一つ目は、初めてのリモートでのやり取りに慣れるまで時間がかかったことです。Zoomなどのツールの使い方はすぐに調べられましたが、慣れることが重要だと実感しました。二つ目は、本業と留学先の双方に迷惑をかけないよう、常に進捗状況を報告し、適宜許可を取りながら進める必要があった点です。特に社内の関連部署の上席の方々には多大なご協力をいただいていたので、細かな報告と共有を徹底しました。この細やかな報告が、周りの協力を得られた鍵だったと感じています。
三つ目は、初めてのチラシ作りです。Canvaを使って一から作り上げるのは難しかったのですが、留学先の代表から直接コツを教えていただき、ブランドイメージに合った素敵なものを作成できました。これにより、表現力も身についたと感じています。これらの課題は、留学先に「貢献したい」という強い想い と、「ここで自信をつけたい」という目標、そして「限られた3ヶ月間でどう成功に持っていくか」を常に考え、スピーディーに行動することで乗り越えることができました。また、家族と協力して子どもの体調管理やスケジュール調整を行ったことも重要でした。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
一番驚いたのは、留学先に根付いていた「今持っているものを大切にしながら、自分のやりたいことを諦めない」という風潮です。また、意思決定と行動のスピードが非常に速いことにも感銘を受けました。一人ひとりがマルチスキルを持ち、多様な業務を柔軟にこなしている点 や、女性が楽しくクリエイティブに働ける環境づくりに力を入れ、個々の挑戦を応援する文化にも大きな刺激を受けました。
このような文化に触れたことで、誰もが安心して挑戦できる環境の重要性や、自分自身も諦めずに挑戦し続けることの大切さを改めて実感しました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
複業留学を通して、自分の働き方や物事の考え方に大きな変化がありました。特に印象的だったのは、留学先の代表の方が「すべては思いやりと想像力で解決できる」というモットーを持ち、「ポジティブの天才」と自称されるほど明るい方だったことです。近くで働く中で、私もその影響を受け、前向きな姿勢でモチベーションを高く保ちながら業務に取り組めるようになりました。
周りの人への影響としては、少しずつではありますが自然とポジティブな影響を与えられていると感じています。自分の変化が周りにも好影響を与え始められたという実感を少しずつ得られたことは、大きな喜びです。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
同期の皆さんのレポートは毎回欠かさず拝見しており、互いに切磋琢磨しながら取り組むことができました。同期が努力する姿から多くの刺激を受け、「自分もさらに頑張ろう」という気持ちが高まったのを覚えています。
また、この複業留学に挑戦していなければ出会えなかった同期の方々との繋がりは、今後の仕事やキャリアにとって大きな財産になると感じています。さらに、以前複業留学を経験された先輩からも、メッセージのやり取りやレポートへのコメントを通じて多くの助言や励ましをいただきました。「複業留学」という共通の経験を通じて繋がっているため、お話がしやすく一体感があり、大きな励みになりました。経験者やピアサポーターが多く在籍しているという環境は、長くこのプログラムに取り組んできた自社ならではの強みだと感じています。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
留学先の企業から、想像以上に高い評価をいただけて、大変光栄に感じました。特に、ECサイトの見直しや資料作成において、自ら調べて積極的に取り組む姿勢を評価していただきました。商品提案に対する主体的な姿勢や、楽しみながら挑戦する姿勢も評価され、この経験を通して、自分の弱みや、自身のモチベーションの源泉に気づくきっかけを得られました。
社外からの評価は、社内の人事評価とは異なる貴重な経験であり、自分の中に新たな居場所ができたように感じ、挑戦することの価値を改めて実感することができました。客観的な評価を受けることで、自己理解を深めることができ、今後のキャリアを考える上で非常に有意義な時間となりました。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
複業留学で得た学びを単なる「感動」で終わらせることなく、今後の本業やチーム活動にどう活かせるかを意識していきたいと考えています。
具体的な行動としては、前向きな声がけや、周りの人の良い点を積極的に伝えるなど、自分の行動を通じてチーム全体のモチベーションを高めたいです。また、自らが挑戦する姿勢を示すことで、周囲にも良い影響を与えたいと考えています。さらに、成果として評価されにくいもの、努力している人が報われるような環境づくりにも貢献していきたいという強い思いがあります。将来的には、社内に女性が楽しくクリエイティブに働くことを支援する部署があれば、ぜひ挑戦してみたいと思っています。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
特に、自分の仕事やキャリアに自信が持てない方や、「時短勤務の私が挑戦してもいいのだろうか」と迷っている方におすすめしたいです。本業とは全く違うことに挑戦できるため、ある意味リフレッシュにもなりますし、本業で壁にぶつかった時に、留学先での成功体験で自信を取り戻すこともできます。
もし興味があるのなら、「まずは、とにかく挑戦してみるべきだ」とお伝えしたいです。挑戦することで、人生や考え方が少しずつ変わり始め、そこで得た学びは必ず本業にも活かせると信じています。留学先を選ぶ際は、私がアロマや化粧品が好きだったように、自分が心から好きなことや興味のある会社を選ぶと、より充実した体験になるはずです。何よりも本当に楽しかったです。この体験談が、私のようにキャリアに悩みを持つ方のヒントになれば嬉しいです。そして複業先の代表の「全ては思いやりと想像力で解決する」という想いを胸に、温かい気持ちで社会に貢献していきたいと思います。
【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
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