複業留学体験レポート「変化の中で見つけた過去ではなく、「今」の価値」

複業留学 越境経験者

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 横山様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業

株式会社Neeew Local
https://neeew-local.com/

──本業での仕事内容を教えてください。
本業ではクレジットカードに関するお客様からの問い合わせ窓口業務を担当しております。日々の業務を通じて、主にコールセンターの役割を果たしています。この業務では、お客様が抱える疑問や問題を正確に把握し、適切な情報を提供するのが重要な役割です。お客様が「何をしたいのか」を正しく捉える能力は、コールセンター業務を行う上で必要不可欠な力であり、常に高いレベルのコミュニケーションスキルが求められます。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
現在行っている本業の業務に少しずつ慣れを感じていた時期でした。そこで、新たに色々なことを経験することによって、自分の視野を広げたい、そして自分自身のさらなる成長につなげたいと考えたため、この複業留学に手を挙げました。新しい環境で様々な刺激を受け、自己成長を実現したいという強い気持ちがありました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先では、多岐にわたる様々な業務に取り組みました。業務内容は刻々と変化していったため、「何をしていた」という固定されたものはありません。例えば、ショートドラマ事業に関するネット記事の作成業務を行ったり、弁護士の方々と新しい事業の創出に向けた話し合いに参加したりといったことに取り組みました。
活かせたスキルとしては、本業のコールセンター業務で培ってきた「相手の真意を正しく捉える力」が役立ったと感じています。お客様が何をしたいのかを正しく理解するように、仕事を依頼してくれた方から「何を求められているのか」を依頼内容から汲み取り、自分でも深く考えて確認するプロセスを徹底しました。与えられた仕事に対し、多角的な視野からどう取り組むべきかを考え、質問を通じて求めているものをより具体化し、タスクを明確にして取り組んでいくというやり方が、自分のこれまでの経験が活きた点だと感じています。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
困ったこととしては、リモートでの仕事をするのが初めてだったため、リモート環境でのコミュニケーションの取り方に大変苦戦しました。特に、どのタイミングで質問を投げかけるべきか迷うことが多く、相手の様子を伺いながら確認する形になってしまうため、スタート時は作業が停滞してしまうこともありました。
ただ、留学先の代表が定期的に面談の機会を設けてくださったので、その面談の機会を活用して乗り越えることができました。面談を通じて、その時の進捗や状態を確認する機会を持てたので、この双方的なやり取りの中で、お互いの認識をすり合わせるための質問を心がけていきました。最初のうちは「どうしたらいいのか」とずっと悩んでいた時期もありましたが、だんだんと相手のことも知っていき、リモートでの適切な接し方についても理解が進んだため、特定の解決策というよりは「慣れ」の部分で乗り越えられたと感じています。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
留学先で一番驚き、違いを感じたのは、仕事の切り替わる早さや仕事のテンポ感でした。
本業のコールセンター業務では、仕様の変更などにはどうしても少々時間がかかってしまうことがあります。しかし、留学先での仕事の移り変わりは想像以上に速く、当初決めていた事業が先延ばしになったり、別の事業に切り替わったりして、一ヶ月後には全く違う仕事に取り組んでいるといったことがありました。仕事の切り替わりの速さに驚きを感じ、自分の体が追いつかなかった部分もあったかもしれません。
しかし、活動を通じて、大事なのは過去に引っ張られることではなく、「今何が必要なのか」というところだと理解できるようになりました。そのため、すぐに切り替えて「今のことに集中する」という考えにシフトできたと感じています。大事なことは「今やっていること」だという学びは、とても大きな気づきになりました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください
複業留学の前後で、仕事に対するモチベーションや取り組みの姿勢が、以前よりも高くなったと感じています。
留学先で多くの方々と出会い、どう努力しているのかといった話を聞けたことで、「自分にももっとできることがあるはずだ」と反省しました。自分を振り返り、さらにもっと頑張れないかと考える、良い振り返りの期間になりました。また、ちょうどリーダーという立場に切り替わるタイミングとも重なり、一段階高い姿勢や心構えを求められるようになったこともあり、気持ちが切り替わりました。
周りの人への影響としては、複業留学を通じて得たスキルを、社内の委員会活動のような業務外の取り組みに取り入れているところです。これにより、業務の進行が以前より早くなったと感じる部分があります。また、自分から積極的に手を挙げて仕事をするようになったこともあり、色々な人を巻き込みながら仕事ができるようになった気がしています。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
同期とのレポートを通じた学びや気づきは多くありました。
私自身、リモート業務の中でChatGPTなどのツールを使って作業を進めていましたが、同期にも同じように取り組んでいる方がいらっしゃいました。彼らのレポートを見ると、自分と同じところで迷ったり悩んだりしていることが分かり、仲間意識を感じました。また、自分とは違うポイントでつまづいているケースもあったので、「こういう点に注意しなくてはいけないんだな」という気づきを得ることができました。特に近い境遇で取り組んでいる人のレポートは、「自分もこういうことが起こるかもしれない」という気持ちで注目して見ていました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
留学先の代表から、自分にとっては非常にありがたい言葉をたくさんいただきました。率直に、本当に嬉しかったです。
評価内容の中には、「もっと自信を持ってほしい」といった期待の言葉 や、自分が成し遂げたことに対して高く評価していただいている部分もありました。これらの言葉は、私にとって大きな励みとなり、今後はもっと前を向いて仕事に取り組めそうだという気持ちになっています。社内とは異なる環境で、客観的な視点から自分の働きを評価していただけたことは、今後のキャリアを考える上で貴重な財産になりました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
まずは、この期間を通じて「何を得たのか」という点を改めてしっかりと整理し、その力や学びを具体的にどう使っていくかというところを深く考えていきたいと思っています。すでに社内の業務の一部には反映できているところもありますが、まだ活かせる部分もたくさんあるはずです。得られた知識やスキルを整理し、今の本業でどのように最大限生かせるかを具体的に検討し、実践していきたいと考えています。この経験を活かし、意思決定の速さやより高い視座を常に意識して、業務に臨んでいきたいです。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
もし、参加するかどうか迷っているメンバーがいるとしたら、ぜひ「一歩踏み出して欲しい」と伝えたいです。 複業留学を経験してみて、大変なこともたくさんあったのは事実です。しかし、振り返ってみると、最終的には「やってよかったな」と思えるぐらいたくさんの貴重な経験ができました。だからこそ、もし少しでも興味があるのなら、ぜひ頑張って挑戦してみてほしいという言葉をかけたいです。忙しさなどの懸念もあるかもしれませんが、時間と機会を見つけて取り組むことは、必ず自分の糧になり、自己成長の機会として非常に価値があるものだと思います。

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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