エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた大鵬薬品工業株式会社石原様に、複業留学についてインタビューいたしました。
受入企業
株式会社ビジョナリーエンジン
https://visionary-engine.com
──複業留学に参加が決まった際の率直なお気持ちを教えてください。
私には出向経験があるため、外部に出た際の大変さは理解しています。しかし、その経験は非常に貴重なものでした。今回の複業留学についても素直に楽しみだと感じています。
──参加するにあたり、複業留学にどんなことを期待されていましたか?それは得られましたか?
複業留学に参加する受入企業の多くがスタートアップ企業であり、本業とは規模やビジネスモデルが異なるため、視野を広げる良い機会になると期待していました。また、スタートアップ企業特有のスピード感にも非常に興味がありました。
さらに、留学先での経験を通じて、生成AIの分野にも触れられることを楽しみにしていました。振り返ってみると、期待していたことは多く得られたと感じています。さまざまなことを感じ取り、学ぶ機会がたくさんありました。
──本業での仕事内容を改めて教えてください。
現在、私は経営企画部に所属しています。昨年から弊社の第14期中期経営計画が始まり、その策定に関して経営層とのやり取りを行ってきました。策定が始まってからは、その計画を社内に浸透させることや、進捗のモニタリングとフォローアップを中心に業務を進めています。
──複業留学先での活動内容を教えてください。活動中どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
複業留学先では、新たな一般社団法人と一般社団法人の立ち上げに携わる機会がありました。また、既存の業務の一つである提案資料のブラッシュアップにも取り組みました。
一般社団法人の立ち上げに関しては、事業全体を構築する過程で、以前の中期経営計画の策定経験が活かされたと感じています。最終的な目標から逆算して計画を立てる考え方が役立ちました。
また、資料作成においては、伝わりやすさを重視しており、この点も中期経営計画の作成時に心がけていたことです。そのため、提案資料や社団法人の立ち上げにおいても、これらのスキルが活かされたと思っています。
──複複業留学で困ったことは何ですか?それをどのように乗り越えましたか?
やはり、本業とのバランスを取ることが少し苦労しました。
本業を優先してしまうことが多く、留学先にはご迷惑をおかけした点もありました。
この部分はかなり悩みましたね。時間を作ることが難しく、向き合う時間がなかなか取れなかったのですが、根本的な解決には至らなかったように思います。それでも、どうにか時間を見つけて取り組むようにしました。
留学先からは評価をいただいているので、短い時間でも良いアウトプットやコミュニケーションができたのではないかと思います。
工夫した点としては、専門的なことがわからない部分もあったため、アウトプットを早めに共有するように心がけました。荒い段階でも見てもらうことで、手戻りを減らすことができたと感じています。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
留学先で特に驚いたのは、コンパクトさと効率の良さです。コミュニケーションの取り方も印象的でした。
複業留学期間の三ヶ月間で対面でのやり取りは一度だけでしたが、まるでそれ以上の関わりがあったかのように感じました。
ウェブ会議ではほとんど顔を出さずに進めることが多かったのですが、それでもコミュニケーションが不足しているとは全く感じませんでした。特に、Slackなどのツールを活用して、必要最小限のコミュニケーションを取るスタイルが印象的でした。会議も非常に効率的に進められ、物事の管理方法についても新たな視点を得ることができました。
また、参加者の多くが副業をしているため、業務時間が合わないこともありました。副業をしている方は夜に仕事をしていることが多く、私たちは基本的に昼間に活動していました。そのため、直接ウェブ会議でお話ししたことがない方も多かったのですが、それでも業務が円滑に回っている様子には驚かされました。
このようなやり方があることに気づけたのは、大きな学びでした。
──複業留学の前後で何が変わりましたか?もし、周りの人への影響があれば教えてください。
複業留学を経て、特に効率化に対する意識が高まりました。留学先での効率的なコミュニケーション方法を目の当たりにし、これを本業でもどうにか実現できないかと考えるようになりました。具体的には、Teamsやメールをもっと効果的に活用したいと思っています。
また、生成AIに関する興味も高まっており、引き続き情報収集を続けていきたいと考えています。
周りの人にもこのような変化を伝え、効率的な働き方や新しい技術に対する関心を広めていければと思っています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
同期と同じ悩みを抱えていることを知り、とても安心しました。
また、複業留学を通じて新たな経験を得る中で、私自身は最先端の分野に関わっている一方で、伝統的な業種にいる同期の話を聞くことで、視野を広げることができました。
それぞれ異なる業種での経験や学びを共有することで、自分だけでは得られない気づきがありました。こうした交流があったからこそ、より多角的な視点を持つことができたと思います。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
第三者からの評価を受けて、私が感じていたことに非常に近い評価をいただいたと思います。逆に言えば、自分ができなかったことについても指摘を受けたため、これをしっかりと改善していかなければならないと強く感じました。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
まず、短期間の中で得た経験をしっかりと自分に定着させたいという思いが強いです。三ヶ月という限られた時間で体感したことを、積極的に会社に還元する前に、自分自身がしっかりと活かせるようにしたいと考えています。具体的には、会議の効率化について、私たちの会社でできることを考えながら、自分で試していく形で本業に活かしていきたいと思っています。
こうした取り組みを通じて、少しずつチームや組織全体に良い影響を与えていければと考えています。
最終報告会に参加した方々からも「ものすごい学びになった」との評価をいただいているので、そういった方々とお話しすることで、さらに知見を広げていければ嬉しいです。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
シンプルに言うと、「いい経験になるので、ぜひ挑戦してみてください」と伝えたいです。気づきや学びは個人によって異なると思いますが、挑戦ことで得られるものは必ずあると感じています。自分自身の成長や新たな視点を得るために、ぜひ挑戦してみてほしいです。
エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。
詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。
複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
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