未知のテーマでも、自分の強みは通用する〜越境がもたらした確固たる自信【東京都人材交流支援事業 中間報告会レポート②】

越境学習

エンファクトリーは、東京都の令和7年度「大企業と連携した中小企業・スタートアップの成長促進に向けた人材交流支援事業」に運営協力として携わっています。本事業は、人材育成を進めたい大企業と、事業を加速させたい中小企業・スタートアップの双方に対し、人材交流を通じた成長を促す取り組みです。

▶本事業の詳細: https://jinzai-kouryu.metro.tokyo.lg.jp/

2026年5月には、これまでの成果を共有する中間報告会が開催されました。

本連載では全4回にわたって、当日の内容を詳しくご紹介しています。第2回となる本記事では、株式会社Mizkan(以下、ミツカン)から株式会社Ling(以下、Ling)へ副業として参加された塚田恭明様の発表をもとに、越境を通じた学びとキャリアへの展望に迫ります。

▶中間報告会の詳細: https://jinzai-kouryu.metro.tokyo.lg.jp/interimreport/

やったことのないミッションへの挑戦

塚田様は22年間ミツカンで働く中で、さまざまな職種や幅広い業務を経験されてきました。多様な業務を重ねる中で、「自分の核となる強みは何か」という点について、より明確にしたいという問題意識を持たれていたといいます。今回の越境学習は、「同じ文化や風土ではない異なる環境で自らの力を試したい」「越境先でもしっかりと結果を出したい」といった思いから、参加を決めたそうです。

塚田様が副業先として選んだのは、人材派遣・アウトソーシング事業を軸としながら、インバウンドビジネスを始めようとされていた Lingです。本業では計画策定や業績管理を担ってきた塚田様にとって、異なる業界での新たな取り組みは、これまで経験したことのない挑戦となりました。

越境先で直面した戸惑い

いざ越境先に飛び込むと、中国人富裕層向けのインバウンドビジネスという、未経験のテーマを前に、塚田様は大きな壁にぶつかることになります。

取り組みを進める中で塚田様が感じたことは、「自分一人でできることには限界がある」という点です。未知の領域で成果を出すためには、外部の知見やネットワークを巻き込む必要があります。

このことを痛感した塚田様は、早稲田大学の先生と共同プロジェクトを立ち上げ、突破口を見出していきました。

与えられた役割の枠にとらわれない

越境学習によって塚田様が得た学びは次の3点です。

  1. 未知のテーマでも自分の強みは通用する
  2. ネットワークは重要な資産である
  3. 当事者として動くことで価値が生まれる

まず、未知のテーマであっても、自分の強みは通用するということを学びました。構造化や整理、プロジェクトマネジメントなどの力は、アウェイな環境で初めて向き合うテーマでもしっかりと活きました。

また、これまで培ってきた人とのつながりが、価値創出においていかに重要な資産であるかを再認識されています。早稲田大学の教授との連携といった、既存のネットワークを活用できたことが、今回のプロジェクトを成功へ導く鍵となりました。

最後に、当事者として動くことで価値が生まれるということも学びました。与えられた役割に閉じこもらず、必要なことを自ら調べたり、考えたり、あるいは形に残したりすることで、越境先への価値提供につながるということを実感されています。

越境の先に描くキャリア

食品業界を含め、日本を取り巻くビジネス環境は目まぐるしく変化しています。

塚田様は、未知の環境・未知のテーマであっても、構造化・合意形成・推進力といった汎用性の高いスキルを積極的に発揮していきたいと考えるようになったそうです。

また、「社内外のネットワークを事業価値につなげる」という動きを、これまで以上に大切にしていきたいとのことです。

塚田様が所属する部署において、2026年3月から新しい体制となり、塚田様は現在、日本国内における経営管理を統括されています。

経営層には、単なる数値管理にとどまらず、組織の意思決定や行動変化を促進させる役割が必要です。この役割を担うためにも、塚田様は越境学習で得た知見を大いに役立てていきたいと考えています。

まとめ

今回は、副業・兼業に参加された塚田様の発表をもとに、越境学習がもたらした学びとキャリアへの展望をお届けしました。今回ご紹介した内容からも分かるとおり、慣れ親しんだ環境を離れ、アウェイで試行錯誤を重ねる経験は、自身の強みやネットワークの価値を再発見する貴重な機会です。

一方、前回の記事でもご紹介した通り、越境学習でメリットを得られるのは参加者側だけではありません。次回は受け入れ企業の視点から、越境学習がもたらす効果に迫ります。

▼本事業関連プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000348.000025659.html

▼なぜ今「越境学習」なのか?送り出す側・受け入れる側の価値を解説【東京都人材交流支援事業 中間報告会レポート①】
https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu/column/10741/

▼本事業における副業・兼業マッチング事例(6社7名)のご紹介
https://enfactory.co.jp/news/n9372

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