エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた東海エンジニア株式会社 徳江様に、複業留学についてインタビューいたしました。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください
すぐ前の席にいる同僚が私と同じ年齢で、前回複業留学に参加し、学びを得て成長していく姿を見ていたので、刺激を受けて「私も少しは変われるかな」と応募しました。
──複業留学で大変だったことは何でしょうか?
本業との両立と課題の難しさです。
普段の仕事に加えて、新しいことの勉強やプラスアルファの活動時間があるので、そこに負担がありました。本業が忙しいとどうしても複業留学の方が疎かになりがちです。事前に余裕を持ったスケジュールを立てて置くと心理的に少し楽になります。
課題の難しさは、今回新規事業に対して新たな案を出すミッションだったのですが、普段とは全然違う仕事の仕方なので、大変でしたね。もちろん、こうした負担が楽しくもあり、複業留学全体で見ると、楽しかったと思います。新しい発想を出すことは、頭の体操にもなりました。
──複業留学で違いを感じたことは何でしょうか?
ドローン業界は、今盛り上がっている新しい業界です。法の規制の問題やしがらみが色々とある中で全く新しいアイデアを考えていくのは、難しいなと思いました。例えば機械の部品ならば、原価安くする等、いろいろなアプローチ方法が既存のアイデアとしてありますが、ドローンだとそもそもどうやって使っていくかから考えなきゃいけません。どこから考えたらいいのか迷いました。
──複業留学で活かせたスキルや経験はありますか?
前職では、点検現場での現場作業員をやっていました。今回の課題も現場の中でどのようにドローンを活かすかというテーマだったので、どうやってドローンを活かすかを考えるにあたって、現場の視点や経験が参考になったと思いますね。
──今後どのように複業留学での経験を活かしていきたいですか?
今回のミッションにおいて、受入企業からの課題があったのですが、受入企業も困っている課題の切り分けや整理ができていませんでした。
それらを自分なりに読み取って、どのような視点で見ていけば解決できるかなと3ヶ月過ごしてきたので、俯瞰の視点で課題を見るという考えは、他の仕事でも応用できると思います。今後仕事で困難にあたった時には、課題を俯瞰して見ていきたいです。
あと、年に1回全社でアイデア出しをする機会があるので、そういうときに今回のような新規創造を行った経験を活かして、アイデアを思いつけるといいなと思っています。
──複業留学をまた次の方に繋ぐとしたら、どんな言葉をかけますか?
3か月という期間は、やっぱり短いです。なので、「計画を持ってゴールを明確にして取り組むこと」をおすすめしたいですね。3ヶ月でできることは結構少ないので、課題の一つでもいいから、解決する意思を持ってやるのが成功のコツじゃないかなと思います。