エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 山本絵里様に、複業留学についてインタビューいたしました。
──本業での仕事内容を教えてください。
私は現在、営業事務として働いており、パート社員から成る営業サポートチームの運営を担当しています。主な業務は、営業パート社員のサポートを行うことですが、それと同時に目標達成に向けた進捗の管理やチームのマネージメントも行っています。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
私は現在の部署で約8年間働いてきて、同じ環境で同じ業務を続けてきました。入社してからも自社しか知らないことにも危機感がありました。また、会社自体もスキルアップを掲げており、自分でも何かを変えたい、変わりたいと強く思っていたタイミングで複業留学の案内があり、これを機に参加を決めました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先のECサイトの改善案の提案や、互いの営業スキルを磨くためのディスカッションを行いました。ECサイトの改善については、自分自身のオンラインショッピング経験から得た洞察を活かし、意見を出しました。また、営業スキル向上のためのディスカッションでは、私の長年の経験から得た知識やスキルを活用しました。特に、私の営業スタイルが留学先の営業スタイルとは異なるため、新たな視点を得ることができました。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
最も困難だったことは、全ての活動がリモートで行われたことです。私も初めての複業留学、受入れ企業も初めての受入れ、しかも3ヶ月という短期間の活動だったため、最初は進行方法に戸惑いました。しかし、互いに 積極的にコミュニケーションを取り、頻繁に連絡を交わすことで、約1ヶ月でスムーズに進められるようになりました。
リモートワークでは直接話すことが難しいですが、一度対面する機会をもつことが出来ました。一度直接会うことで相手の人柄を理解し、自由に意見を交換できるようになりました。その結果、リモートワークでも問題なく業務を進めることができました。さらに、留学中には自宅だけでなく、会社の別の部屋を借りて作業を行うこともありました。この新しい環境での作業は、新たな視点を得る機会となりました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
留学先で最も驚いたのは、営業の報告が感覚的なものであったことです。本業では、報告は具体的で明確なものが求められることが多かったので、その違いには驚きました。また、留学先の会社は少数精鋭で、積極的にコミュニケーションが図られていました。その結果、非常に風通しの良い環境だと感じました。これは、大企業とは異なる、老舗企業ならではの魅力だと思います。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
以前は仕事が発生した際に、どれだけ早く処理できるかを重視していました。しかし、複業留学を通じて新たな視点や感覚を得たことで、新しい挑戦への意識が芽生え、 多角的な視点で仕事に取り組むようになりました。
また、所属部署内の体制が変わり、従来の業務に新たな業務が追加されました。これを機に、自分なりの業務改革を試みようと考えています。ただ、長く続けてきた業務を変えることは、周囲からの反発もあるため、どのように理解してもらい、伝えるかを考える必要があります。上司は私の新しい試みを尊重してくれていますが、同僚やパート社員からは反発もあるため、その対応には苦慮しています。特に女性からの反発は強く、その対応には工夫が必要です。しかし、これらの経験を通じて、自分の視野が広がり、新しい挑戦への意識が芽生えたことは大きな変化だと感じています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
はい、同期のひとりとは頻繁に連絡を取り合い、お互いの活動について話し合ったり、フィードバックを交換したりしていました。同期が楽しみながら取り組んでいる様子を見て、私も楽しむことの大切さを再認識しました。
また、別の同期の取り組みは私にとって理解が難しかったのですが、それが逆に新たな視点を提供してくれました。
さらに、同期たちとの会話から、それぞれが異なる困難に直面していることを知りました。例えば、毎回対面で進めている同期は、窓口の方が一人しかおらず、その方が体調不良で休みとなった時にはミッションが進められず困ったと話していました。留学先や進め方、ミッションは違いますが、それぞれの困難を共有することで、私たちは互いに助け合い、学び合うことができました。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
自分の仕事が数字以外の観点から評価されるという経験はあまりなかったため、自分の強みや弱みが明確になったことが大変有意義でした。私は営業の分野で働いているため、通常は数字で評価されることが多いです。もちろん、積極性なども評価されますが、具体的な結果が見えにくい部分もあります。そのため、今回のように具体的なフィードバックを受けることができたのは新鮮でした。営業は数字が全てではなく、努力が必ずしも数字に反映されないこともあります。その努力が評価されると、やる気が湧いてきます。数字だけでなく、努力や頑張りも評価されることの重要性を改めて感じました。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
私自身だけでなく、私がマネージメントしているチームも、同じ業務を繰り返すことでマンネリ化することがあります。この複業留学の経験を通じて、 営業のセグメント分けなど、数字以外の視点からも分析することの重要性を学びました。これを活かし、今後は従来とは異なるアプローチを試みていきたいと思います。
また、今回の 経験から得た学びを積極的に共有することも重要だと感じました。自分が複業留学で学んだことを堂々と伝えることで、チーム全体のマンネリ化を打破し、新たな刺激を与えることができると思います。私の経験が周囲の人々に良い影響を与えることを期待しています。これからも、自身の学びを積極的に共有し、チーム全体の成長に寄与していきたいと思います。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
複業留学は非常に楽しく、体験する価値があると強く感じています。異なる環境で働くことは、視野を広げ、自信をつける機会になります。複業留学で越境することは、まるで転職したかのような新鮮な気分を味わえます。私が学んだことは、自分のパフォーマンス向上にも寄与しています。そのため、他のメンバーにもぜひ複業留学を経験してほしいと思います。
また、複業留学を経験することで、自分が元々いた場所の良さも再認識できます。私自身、留学先も素晴らしかったですが、元の職場の良さも改めて感じることができました。複業留学は視野を広げるだけでなく、自分自身の成長にもつながる経験だと思います。
複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0
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