複業留学体験レポート「挑戦することで得た自己理解と自信」

複業留学 越境経験者

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた大日本印刷株式会社 織原様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業

Actors合同会社
https://actors-inc.com/

──本業での仕事内容を教えてください。
私は現在、主に社内外のコラボレーション活動を推進する部署に所属しています。具体的にはコラボレーションを推進する全社向けの施策検討・実施や、他の部署が取り組んでいる企画や実証実験の事業化にむけたサポート・伴走を行っています。自社の幅広い技術や製品・サービスを理解した上で、社内外の「人と人」を繋いでいくコーディネーターのような役割を担っています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
一番の理由は、将来のキャリアに対する漠然とした不安があったことです。今の会社に新卒で入社し、一社しか経験していない中で、「もし転職することになったら自分には何ができるんだろう」「自分の強みや、今後成し遂げたいことは何だろう」ということが不明瞭であることに不安を感じ始めていました。
そんな時に今回の制度を知り、成長できるチャンスだと思いました。全く異なる環境の中で自分の強みと弱みを客観的に見極め、新しいことに挑戦することでキャリアを考えるきっかけにしたいと思ったのが応募の決め手でした。また自分は好奇心旺盛なので、大変そうだけど楽しそう!とワクワクしたことが大きな動機でもありました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先はインバウンド向けのツアー事業(https://www.japan-travel-stage.com/)を展開する企業で、主に三つの業務に携わりました。一つ目は訪日外国人についての市場調査や新規ツアーの企画、既存ツアーのブラッシュアップといった事業の核となる業務です。二つ目は今後の韓国向け戦略の提案です。韓国語のスキルを活かして、現地のトレンドや顧客インサイト調査し、ターゲットに響く戦略を提案しました。そして三つ目は、本業で培った人脈を活用し、留学先と協力関係を築けそうな企業を繋ぐことで、パートナーシップの強化に寄与しました。
活かせたスキルは、特定の専門技術というよりも、責任感や前向きに取り組む姿勢といったマインド面を高く評価していただいたと感じています。また、韓国語という具体的な特技に加え、本業で日常的に行っている「人と人を繋ぐ」というノウハウも活かすことができました。どのような環境であっても、当事者意識を持って粘り強く取り組む姿勢は、場所を問わず通用するのだと実感しました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
困ったというよりは、三ヶ月という限られた期間で「どれだけ成果を上げられるか」という点にずっと頭を悩ませていたと思います。自分に確固たるスキルがあるのか確信が持てない中で、どこまで貢献できるだろうかという不安が常にありました。営業のように数字として明確に現れる業務ではなかったため、その成果としての難しさも感じていました。
この不安を乗り越えるために、「今の自分にできることは何か」を考え、具体的なアクションに繋げました。例えば、自身の人脈活かして留学先の今後の事業拡大につながるような企業を紹介し、関係性構築を促すなど、貢献の形を模索しました。途中で「本当にこれでいいのか」と不安になることもありましたが、留学先の方からの「ありがとう」という言葉や、日々のコミュニケーションを通じて、少しずつ不安を自信に変えていくことができました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
意思決定と実行の圧倒的なスピード感に驚きました。本業ではプロセスを重視し、一つの企画を進めるのにも幾重もの確認や合意形成が必要です。しかし留学先では、商談からわずか一週間で話が具体化し、カタチになっているといったスピードで物事が進んでいました。
また既存事業の方向性を柔軟に修正する速さにも驚かされました。正解がない中で「まずは一旦やってみよう、ダメなら次」という姿勢が徹底されており、完璧を求め慎重になりがちな大企業のスピード感とは全く異なっていました。すでに体に染みついているスピード感とのギャップがあり、当初はついていくことに必死でしたし、週1日という限られた稼働時間ですべてをキャッチアップするのは正直難しかったです。ですが、その環境だったからこそ、指示の背景や意図を常にひもといて考えるようになり、より精度の高いアウトプットを出せるようになったと感じています。また私にとってはこうしたスピード感あふれる環境での経験は非常に刺激的で、楽しみながら業務に取り組むことができました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
以前は「新しいことに挑戦したい」という漠然とした想いでしたが、留学後は自分の強みや弱みが明確になり、具体的なキャリアのロードマップを描けるようになりましたまた、完璧なアウトプットを一度で出そうとせず、まずは形にしてどんどんブラッシュアップしていくという手法の重要性に気づきました。これにより、本業でも積極的にアイデアを出せるようになり、仕事のスピードと質が向上したと感じています。
また、上司や同僚から「視座が変わったね」「この留学が転換点になったと思う」と言われ、自分の意識の変化が行動として目に見える形となって現れており、周囲からもその変化を評価されていることがとても嬉しいです。自分自身も意識が変わったことを実感していますし、それにより行動が変わり、周りにもポジティブな影響を与えており、良い循環が生まれています。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
同期のレポートは、自分のマインドをコントロールする上で役立ちました。本業との両立に苦労していたり、自社とのギャップに翻弄されていたりと、自分と同じ悩みを抱えていることがわかり、少し肩の荷が下りる感覚だったと思います。
一方で、「他の人はどれくらいの成果を出しているんだろう」という焦りや不安を感じることもありました。他の人の活動を見て刺激を受けることもあれば、「自分もちゃんと貢献できているな」と安心することもありました。特に自分と近いミッションを持つ人のレポートは、同じようなところで躓いていないか、どのような工夫をしているかを知るための貴重な手がかりとなりました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
予想以上に高い評価をいただき、とても嬉しく、自分の価値を客観的に再認識する機会となりました。自分では無意識に、当たり前のこととしてやっていたことが、「強み」として評価されたことは、新たなスキルの発見につながりました。一方で自分の弱みも再認識するとともに「それがなぜ苦手なのか」という背景も深堀し、具体的にフィードバックをいただいたことで、より鮮明になり、今後のキャリアにおいて自分が「何をすべきか」を描けるようになりました。また、「織原さんが来てくれてすごく助かった」という言葉を直接いただけたことは、素直にすごく嬉しかったです。成果への評価だけではなく、自分という人間そのものに向き合ってフィードバックをもらえたことは、今後のキャリアを歩む上での大きな自信となりました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
まずは、自分が何をしたいのかという意志(Will)を明確にしていきたいです。他人や会社が定める評価軸も大事ですが、自分がいつまでに何を成し遂げたいか、という自身の評価軸をもって今後業務に取り組みたいと思っています。そのためには、留学を通じて得た「挑戦し続けるマインド」を大切にし、本業でもどんどん新しいことに取り組んでいきたいです
また、人財開発部門から「次の新卒者に向けて登壇してほしい」という依頼もいただくようになりました。このように、自分の経験を社内外に還元し、誰かの刺激になるような活動も大切にしていきたいです。加えて、留学先で出会った方々との縁を大切にし、今後も何らかの形で協力できる道を模索していきたいと考えています。この留学で出会ったスタートアップ企業ですでに協業の話を進めているところもあります。業務の中で何かが生まれた時に、「あの留学先で出会った人たちと一緒に何かできるかもしれない」と思える選択肢を持てたことは、私にとって大きな財産です。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
「特別なスキルに自信がなくても、まずは一歩踏み出してほしい」と伝えたいです。私自身、最初は「留学先に貢献できるスキルがない」「自分に何ができるんだろう」と自信がありませんでした。しかし、実際に飛び込んでスタートアップという環境で常に考えながら働き、成果に対して外部の視点からフィードバックをもらったことは、大きな自信に繋がりました。

自社にいるとルーティンになりがちな仕事も、異なる環境に身を置くことで自然と「学ぼう」「成果を出そう」という高い視座が生まれます。スタートアップの環境は年次に関係なく、自分の意見をすぐに形にできる面白さがあります。「前向きに留学先の業務に取り組めること」が前提ですが、迷っているなら、新しい自分に出会うために、ぜひ一歩を踏み出してみて、と伝えたいです。

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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