複業留学体験レポート「『自分軸』で考え抜く姿勢が次なる成長への糧になる」

複業留学 越境経験者

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた大日本印刷株式会社 西山様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業

──本業での仕事内容を教えてください。
現在は、大手企業の法人営業として、特定の得意先に対してソリューション提案や価値提供を行っています。具体的には、JAグループの皆様をメインの担当としており、お客様と共存共栄を図りながら自社の売上拡大を目指すのが私の役割です。
また、現在は自分を含めて3名のチームを率いるチームリーダーという立場でもあります。リーダーとして、チーム全体の売上目標達成に向けた活動のマネジメントや、メンバーが円滑に業務を進められるような環境づくりを中心に、日々の営業活動に取り組んでいます。長年同じ領域を担当してきたこともあり、お客様との信頼関係を基盤とした深い価値提供を追求し続けています。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
現在の会社に入社して今年で12年目になりますが、実はこれまで一度も異動がなく、ずっと同じ部署で同じ得意先を担当してきました。今の環境に不満があるわけではなく、むしろ今のチームをもっと大きくしていきたいという前向きな想いがあるのですが、一方で「ずっとこのままでいいのだろうか」という、自分のキャリアに対する小さな不安を感じることもありました。
そこで、今の環境を維持しながらも、外の世界から新しい刺激やスパイスを取り入れたいと考えたのが応募のきっかけです。社内の常識が通用しない環境に身を置くことで、今の仕事に対しても新しい視点を持って取り組めるのではないか、今の自分を改善するきっかけになるのではないかと期待し、非常に魅力を感じて手を挙げました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先は人材サービスを展開する企業で、私のミッションは中途エージェント事業の高度化を図ることでした。事業立ち上げから一年半ほど経過していたものの、まだ目に見える実績が出ていなかったため、顧客情報の管理方法や新規流入の仕組みなど、多角的な視点から「どこをテコ入れすれば結果が出るのか」をプロジェクトメンバー全員で検討しました。
この活動で活かせたのは、今の会社で12年間培ってきたプロジェクトの実行能力と、プロマネとしての経験です。留学先のチームもメンバー同士の関係性がまだ浅い状況だったのですが、そこに飛び込んで全体のコミュニケーションを円滑に進めることができたのは、これまでの経験があったからこそだと思います。専門的な業界知識はなくても、物事を組み立てて前に進める汎用的なスキルは、全く異なる環境でも十分に通用することを実感できました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
プロジェクト初期に、チームの体制構築やコミュニケーションの面で少し苦労しました。メンバーが多様な価値観を持っており、かつ皆さん入社したばかりで横のつながりが薄い状況だったからです。その中で、第三者である私がどのように入っていき、議論を組み立てるべきか最初は戸惑いました。
これを乗り越えるために意識したのは、あえて「対面」の機会を増やすことです。今の時代はオンラインが主流ですが、なるべく直接会って打ち合わせをする時間を確保し、そこで業界知識が少ない自分をさらけ出して「わからないことはわからない」と正直に伝えるようにしました。そうすることで、周囲が私をサポートしてくれるようになり、そのサポートを通じて自然なコミュニケーションが生まれていきました。見栄を張らずに教えを請う姿勢を大切にしたことが、結果的にチームとして良い関係を築くためのきっかけになったと感じています。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
何よりも驚いたのは、一人ひとりが自分の意思で動く「自分軸」の強さと、それに伴う責任感の高さです。スタートアップ特有のスピード感はもちろんありますが、それ以上に驚いたのは、メンバーの皆さんが「自分の強みはここだから、こういう企画をやりたい」と、自発的にゼロから一を生み出そうとする姿勢でした。
本業の組織では、企画部門が決めた戦略に沿って営業が進めるという役割分担が明確ですが、留学先では営業職であっても「自分は何をしたいのか」を常に問い、自分の発言や行動に強い責任を持っていました。これまで、うまくいかないことがあっても「他人の決めたことだから」と、どこか他人事のような言い訳を許していた自分に気づかされました。自分が本当にお客様に対して何をしたいのかを真剣に見つめ直す、大きなマインドチェンジの機会になりました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
一番の変化は、久しぶりに「自分が全くできない環境」に身を置いたことで、初心に帰れたことです。長年今の職場で働いていると、仕事に慣れてしまい、できない人の気持ちや新しいことに挑む時の不安を忘れがちになっていました。留学先で優先順位のつけ方に悩み、試行錯誤した経験が、今のチーム運営にポジティブな変化をもたらしています。
最近では、チームメンバーに対して「寄り添う目線」でコミュニケーションが取れるようになったと自分でも感じています。実際にメンバーからも「以前よりも丁寧になりましたね」と言われることがあり、自分では意識していなくても、内面の変化が態度や言葉の端々に現れているようです。教える側、管理する側の視点だけでなく、同じ目線で感情を共有しながら物事を整理して伝える姿勢が、チームにとって良い影響を与え始めていると感じています。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
社内の同じ事業部の人としか話す機会がなかった私にとって、他部署の同期がポジティブに新しい環境へ飛び込んでいる姿は非常に刺激的でした。特に、社内ですでに管理職としてバリバリ活躍されており、「デキる」と評判の方までもがこのプログラムに手を挙げ、前向きに取り組んでいるのを見て、「自分も負けていられないな、見習わなければいけないな」という気持ちになりました。
また、レポートを通じて、それぞれの留学先での苦労や工夫を知ることができたのも大きな学びでした。同じ会社の中にいながら、これほどまでに高いマインドを持って挑戦している仲間がいることを知れたのは、今後の仕事へのモチベーションを高める上で非常に心強かったです。限られた社内ネットワークから一歩外へ踏み出すことの重要性を、同期の姿勢からも改めて教わった気がします。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
社外の方から評価をいただけたことは本当にありがたく、大きな自信になりました。一方で、振り返ってみると「もっと向き合えたはずだ、もっとできたことがあったのではないか」という悔しさが残っているのも事実です。特に、留学先の代表に対しても、もっと積極的に自分から接点を持ちにいけば、より大きな推進力を生み出せたのではないかという反省があります。
しかし、そうした失敗や後悔を含めて、今の自分を客観的に評価していただいたことは真摯に受け止めたいと思います。今回得た課題や気づきは、今後同じような挑戦の場に立った時や、留学に挑戦する後輩たちにアドバイスをする際に、必ず活かしていくつもりです。失敗の経験があるからこそ、より深みのある改善提案やサポートができるのだと前向きに捉えています。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
留学先で自分の視野が圧倒的に広がったことを実感しています。今の会社にいるだけでは経験できない環境に身を置くことで、物事の考え方や捉える範囲が大きく変わりました。今後は、こうした社外での学びを継続的に取り入れていくとともに、この良さを自分のチームだけでなく、周りの人たちにも積極的に伝えていきたいです。
具体的には、留学先で学んだ「自分軸」で考える姿勢を本業の営業活動にも取り入れ、単に言われたことをやるのではなく、自分がお客様に対して何を提供したいのかを主体的に発信していきたいと考えています。また、今回明確になった「自分のできること・できないこと」を整理し、足りない部分は積極的に補いながら、既存の枠にとらわれない新しいチャレンジを社内でも続けていきたいです。この経験は、これからのキャリアを築いていく上での大きな武器になると確信しています。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
「少しでも迷っているなら、絶対に参加したほうがいい」と力強く伝えたいです。一つの場所に長くいるほど、どうしても視野が狭くなってしまいますが、一度外の世界を見ることで、自分の現在地を正しく知ることができます。もちろん、本業との両立は大変ですし、失敗することもありますが、その経験こそが血肉となります。
また、参加する際には「自分がどこで働きたいか、何を得たいか」という当事者意識をスタートから強く持って臨むことが、後悔しない秘訣です。企業に選んでもらうのではなく、自分がその環境を選んで変えていくんだという気概があれば、より濃密な体験ができるはずです。私自身の失敗も含めて包み隠さず共有しますので、自分の可能性を広げるために一歩踏み出してほしいと思います。

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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