複業留学体験レポート「もっとわがままに。走りながら考える姿勢への変化。」

複業留学 越境経験者

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 平山様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業

一般社団法人路上博物館
https://rojohaku.com/

──本業での仕事内容を教えてください。
現在は財務部のアセットファイナンスチームに所属しており、債権の流動化による資金調達や期中管理、計画策定などの業務を行っています。1回の取引で数百億円という大規模な資金調達を行うこともあるため、非常に責任が重く、手に汗握るような瞬間も多いですが、その分やりがいはとても大きいと感じています。 現在の部署に配属される前は、各部門やグループ間の調整を行う横串連携部署である業務統括部に4年半ほど在籍し、プロジェクトの全体管理などを経験しました。さらにその前は、個品の営業活動に6年半ほど従事していました。これまで様々な部署で経験を積んできましたが、現在は財務という会社の根幹に関わる領域で、緊張感を持って日々の業務に取り組んでいます。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
若手社員だった頃に、当時の上司から「社外の人が自分をいくらで買ってくれるのかを意識して仕事をしろ」と言われたことがずっと心に残っていました。それをきっかけに、自分がもし他の会社で働いたとしたら、どれだけの付加価値を生み出すことができるのか、会社内の評価だけでなく、社外からの客観的な評価も考えながら仕事に取り組むようになりました。 今の部署にも長く在籍しているため、成果も出せるようになり、それは自分にとって大きな自信となっていました。しかし、今の自分が持っているスキルや経験が、一歩会社の外に出た時に本当に他の会社でも通用するのだろうかという想いが日増しに強くなり、自分自身の実力を試してみたいという気持ちから、今回の挑戦を決意しました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
あえて本業とはかけ離れた環境を選び、外部から博物館を支援している社団法人に週に1回訪問して業務を行いました。当初のミッションは、博物館の閉館によって貴重なコレクションや情報が散逸してしまうことを防ぐための「サイレント閉館プロジェクト」に関する報告書の作成でした。 しかし、調査や理解が進んだ1ヶ月後くらいに、急遽フォーラムへの参加が決まり、ミッションが出展準備と当日の参加へと大きく切り替わりました。このような不確実で何が起きるか分からない状況下において、以前所属していた業務統括部で培ったプロジェクトの全体管理の経験や段取り力が非常に役立ちました。急な変更やタイトなスケジュールに対しても、二つのことを中途半端にやるよりは出展に集中しようと割り切り、留学先の意思決定のスピードに合わせて柔軟に対応することができました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
最も苦労したのは時間管理です。留学先の代表は、「人の集中力は数時間しか続かない」「早く終わらせて家族と過ごす時間を作るべきだ」という考えをお持ちで、10時から16時までといったように業務時間が非常に短く設定されていました。本業では「最悪、残業してでも終わらせればいい」という感覚がどこかにあったため、限られた短い時間内で成果を出すことに最初はとても焦りを感じました。 これを乗り越えるために、一つ一つの作業に対してあらかじめ所要時間を明確に設定し、スピード感を持って取り組むようにしました。もし時間内に終わらなければ、そこから改めて作業時間を引き直すという手法をとりました。時間を常に厳しく意識し、メリハリをつけて取り組むことで、最終的には短い時間でも集中して業務を完遂するペースを掴むことができました。

─留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
一番驚いたのは、意思決定の速さと個人の裁量の大きさです。本業である大企業では、何か新しいことを始める際には様々な部署や人の確認が必要となり、多層的な承認プロセスを経なければ物事が決まりません。しかし留学先では、「完璧でなくてもいいから、まずはやってみて、走りながら考える」という文化が深く浸透しており、その圧倒的なスピード感に衝撃を受けました。 また、AIを非常に積極的に業務に取り入れている点にも驚かされました。報告書の作成やテーマ決め、さらには営業先の選定に至るまで、幅広い業務でAIを活用していました。最新のツールを巧みに使いこなすことで、限られた人数でも非常に熱量を持った質の高い業務を推進できるのだということを目の当たりにし、大きな刺激を受けました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください
自分自身のタイムマネジメントに対する意識が劇的に変わりました。本業の時間を圧縮して留学に充てる必要があったため、業務の優先順位を厳しくつけ、「本当にこの仕事は必要なのか」「AIで代替できるのではないか」と常に問い直すようになりました。その結果、本業における業務の密度が格段に上がったと感じています。 また、仕事の進め方にも変化がありました。以前は長い時間をかけてインプットを行い、最初から100点満点を目指していましたが、今は「まずは20点でもいいから早くアウトプットを出し、そこから100点への道筋を見つける」というスタイルに変わりました。これから少しずつ周りへも良い影響を与えられるといいと思います。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
私の部署からは他に複業留学に参加している人がいなかったため、同じプログラムに挑戦している同期の皆さんの存在は、非常に大きな心の支えになりました。皆さんが提出される活動レポートを毎週読むのが楽しみであり、そこから多くの学びを得ていました。 特に印象的だったのは、レポートから伝わってくる同期の皆さんの前のめりな姿勢です。自ら積極的に留学先の企業文化を知ろうとしたり、この機会に少しでも多くのことを学んで吸収してやろうとする意欲的な姿勢が文面からひしひしと伝わってきました。そうした熱意に触れるたびに、「自分ももっと頑張らなければいけないな」と、良い意味で発破をかけられているように感じ、自身の活動のモチベーションを高く保つことができました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
自分の中では、今回の留学を通じてある程度成果を出せたという実感があり、自信に繋がっていたのですが、留学先の方からの評価で「もっと自信を持っていいよ」という温かいアドバイスをいただき、非常に嬉しく思いました。自分の働きが社外でもしっかりと評価されたことは、大きな喜びでした。 また、もう一つ印象的だったのが「もっとわがままになっていい」という言葉です。最初は少し驚きましたが、これは身勝手に振る舞うという意味ではなく、「遠慮せずに、もっと自分の考えや意見を前面に出して提案してほしい」という意味だと理解しました。外の世界で働く上では、相手の意図を汲むだけでなく、自分自身の意見を積極的に発信していく姿勢が求められているのだと気づき、とてもありがたいフィードバックだと感じました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
今回の留学期間は、まるで中身の濃い長期セミナーを受けたような感覚で、本当に多くのことを学びました。しかし、せっかく得た学びも、本業に戻って何もしなければ、時間の経過とともに色褪せ、忘れ去られてしまうという危機感を持っています。 だからこそ、今回学んだ「業務時間を事前に厳密に設定し、実行と検証を繰り返す」といったタイムマネジメントの手法や、まずはアウトプットを出して走りながら考える姿勢を、自分の中で確かな能力として定着させたいです。そして、それを自分だけのものに留めるのではなく、チーム内に積極的に発信し、日々の業務プロセスに組み込んでいくことで、組織全体の生産性向上や会社の成長にしっかりと貢献していきたいと考えています。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
「少しでも興味があるなら、迷わず一歩を踏み出してほしい」と力強く伝えます。もちろん、本業で責任ある業務を抱えながら、全く別の環境での仕事に並行して挑戦することは、時間管理の面でも体力的な面でも正直大変です。 しかし、会社の看板を完全に外し、自分個人のスキルや経験が外の世界でどこまで通用するのかを知る経験は、これからの長いキャリアを考えていく上で絶対にプラスに働きます。自社の中だけでは決して得られない新しい視点や仕事の進め方を身につけることは、自分自身の成長に繋がるだけでなく、必ず周りのチームメンバーや組織にも良い影響をもたらすはずです。貴重な成長の機会として、ぜひ勇気を出して飛び込んでみてほしいですね。

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


導入企業の声はこちら
研修生の声はこちら
受入企業の声はこちら

タイトルとURLをコピーしました