エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション S.A様に、複業留学についてインタビューいたしました。
株式会社うちゅう
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──本業での仕事内容を教えてください。
現在は、債権回収を行う部署に所属しており、主にお支払いが遅れているお客様に対して電話でご案内をする業務を担当しています。文書の発送など各方面からアプローチを行い、最終的な回収へとつなげていくことが日々のミッションです。また、現在はチームリーダーを任されており、10名ほどのメンバーをまとめる役割も担っています。毎月の締め切りに向けた目標達成のために、メンバーへの業務指示や行動の調整など、マネジメント業務にも携わっています。これまで入社して数年間は、自分自身が業務に慣れ、プレイヤーとして目の前の仕事をこなすことに必死でした。しかし、リーダーという立場になったことで、チーム全体やメンバー一人ひとりの動きを俯瞰して見るようになり、日々の業務の中で新しい発見や気づきを得られるようになりました。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
入社から数年が経ち、本業の業務もある程度一人でこなせるようになった頃、ふと「自分には何ができて、何が足りないのだろうか」と今後のキャリアについて考える時間が増えました。私はこれまで異動の経験がなく、社内の特定の業務しか知らない状態でした。役職が変わることはあっても、結局は自社の「一つの物差し」でしか自分を評価できていない現状に強い危機感を覚えたのです。そこで、社外という全く別の環境に飛び込み、「違う物差し」で自分の実力を評価してみたいと思い、参加を決意しました。自分の持っているスキルや社会人としての人間力が、外の世界でどこまで通用するのかを客観的に分析・実感したかったのです。そして、そこで得た自己成長の成果を、最終的には本業の自分の組織に還元していきたいという強い思いがありました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
前半は企業理解を深めるため、イベントに参加したり、メンバーや代表の方から直接お話を伺ったりして組織体制について学んでいました。当初はイベント運営に携わる予定だったのですが、お話をする中で私自身が人材やマネジメント領域に興味があることをお伝えしました。すると、ちょうど留学先でも人材領域の変革期にあったため、「これからの事業体制について一緒に考えてほしい」と提案していただき、ミッションがシフトすることになりました。この活動で活かせたのは、コミュニケーション能力と人脈を構築する力です。私はシステムや数字の分析に特別強いわけではないので、人と向き合う「人間力」で貢献しようと決めていました。留学先のメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、相手の懐に飛び込んで信頼関係を築くプロセスにおいて、自分の強みを大いに発揮できたと感じています。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
一番困ったのは、活動の途中でミッションが変更になったことです。当初予定していたイベント関連の提案から、人材や組織体制に関するミッションへと変わった際、新しいテーマに対して自分がどのようにアプローチし、どう形にしていけばいいのかを見つけるまでに非常に時間がかかってしまいました。最終報告に向けての着地点が見えず、自分の中でフワフワとした宙に浮いたような状態が続き、焦りを感じていました。私はモヤモヤしたまま物事を進めるのが好きではないので、この状況を打開するために自ら留学先の方に相談の時間をいただきました。「最終報告の場が設けられている以上、何かしらの形で完了させたい、成果物としてしっかりと形に残したいです」と率直な思いを伝えました。そこから一緒に方向性を再構築し、なんとかゴールへと持っていくことができました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
一番驚いたのは、1人の担当業務の幅広さとマルチスキルな働き方です。本業の大企業では、部署やチームごとに役割が細かく分業されていますが、留学先では物事の入り口から出口までを1人が一貫して担当していました。それでいて、業務が属人化しないよう、誰かがすぐにサポートに入れる体制が整えられており、その柔軟さと知識量には大きな刺激を受けました。また、個人のスケジュール管理やマネジメントの手法にもカルチャーショックを受けました。コアタイムという概念がなく、一人ひとりが自分の裁量で仕事を進めており、オンとオフの境界線がほとんどないような働き方をしている方もいらっしゃいました。それでも、上層部とメンバーの間に壁がなく、困った時にはいつでも気軽に相談できる心理的安全性の高い環境が保たれており、組織の規模や文化による大きな違いを肌で感じました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
一番の変化は、「行動力」が身についたことです。以前の私は、何か提案したいことがあっても「今忙しいかな」「こういうことを言うタイミングじゃないかもしれない」と相手の状況を深読みしすぎて遠慮してしまい、結局口に出せないことがよくありました。しかし留学を経て、一歩踏み込んで自分の想いを伝え、表現することの大切さを学びました。今では、状況を伺いつつも、まずは声に出して打診してみるというアクションを起こせるようになりました。私が迷っているとチームのメンバーも迷ってしまうので、まずは自分から動くことを意識しています。周囲への影響はこれからですが、私のチームは親世代や60代の方も多く、雇用形態も様々です。いきなり意識を同じ方向に向けるのは難しいと思うので、まずは日々の面談や対話を通じて、しっかりと関係性を構築していくことから前向きに取り組んでいきたいと考えています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
同期の皆さんの活動レポートやミートアップでの交流は、私にとって非常に大きな支えになりました。未知の環境に飛び込む不安や心配事を抱えていたのは自分だけではないと知ることができ、とても安心しました。また、レポートには皆さんが直面している課題やその時の率直な気持ち、そして「今ここまで進んでいる」という具体的な状況が細かく綴られていました。自ら手を挙げて参加しているだけあって、皆さんが「次はこれをやります」と主体的に行動し、力強く前に進んでいる姿を見るたびに、「私も負けていられないな」と強い刺激を受けました。離れた場所でそれぞれ異なるミッションに挑んでいても、同じように奮闘している同期の存在があったからこそ、高いモチベーションを維持したまま最後まで活動を走り抜くことができたのだと感謝しています。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
評価結果をいただいた時は、素直にとても嬉しかったです。私が今回のプログラムに手を挙げた最大の理由が、「自社以外の別の物差しで自分を評価してもらいたい」というものでしたので、その目的が果たせたと実感しました。これまでずっと自社の基準だけで仕事をしてきましたが、受け入れ先の企業の方や、他の留学生の方々から客観的なコメントをいただいたことで、自分自身の理解をさらに深めることができました。自分が外の世界で何ができるのか、そしてもっと成長するためにはどうすればいいのかを、他の視点から言語化してもらえたのは非常に貴重な経験でした。今回いただいた評価をしっかりと受け止め、自分の中でさらに磨きをかけて、これからのキャリアにおける揺るぎない強みに変えていきたいと強く思っています。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
本業の仕事においては、いきなり組織全体やシステムを変えることは難しいので、まずは自分が担当しているチームや身の回りの小さなことから、自ら動いて変化を起こしていきたいと考えています。これまでと同じやり方を続けていては生産性や効率は上がらないので、社外で学んだ視点を取り入れながら業務改善に繋げ、チームメンバーのエンゲージメントを高めていきたいです。また、自分自身のキャリアについても、今後ずっと今の部署にいるわけではないと思うので、自分の強みはどこにあるのかを見極めながら、中長期的な視点で考えるようになりました。今回の経験でキャリアに対する視野が大きく広がったので、社内での役割にとらわれず、様々な可能性を探りながら次のステップへと進んでいきたいと思っています。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
「迷っているなら、ぜひ挑戦してください」と強く背中を押します。未知の環境に飛び込む怖さや、本業との両立に対する不安がネックになると思いますが、一歩踏み出すだけで確実に自分の成長へと繋がります。私自身、両立は思っていたよりも全く苦ではありませんでした。週に一度、違う業務に没頭することは良い刺激になりましたし、何より本業の職場に戻った時に、同僚たちが「お帰り」「当たり前だよ」と温かく迎えてくれたことで、自分の居場所のありがたさを再確認できました。周囲は必ず応援し、サポートしてくれます。また、他社の方や同世代の友人からも「そんなことができるなんて羨ましい」「すごく良い制度だね」と驚かれることが多く、改めて恵まれた環境にいるのだと気づかされました。絶対に後悔はしないので、思い切って飛び込んでみてほしいです。
【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
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