エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 菊田様に、複業留学についてインタビューいたしました。
株式会社グロースエンジン
https://growthengine.co.jp
──本業での仕事内容を教えてください。
私は東京オート支店に所属しており、主に都内23区を管轄エリアとして、日々の業務に取り組んでおります。主力事業であるオートローンやオートリースの事業計画の達成を目指すことがミッションです。トップラインの達成はもちろんのこと、その他にも、アクワイアリングやBPSP事業などのカード関係、各種資金商材を取り扱い、マーケットイン型の提案にも注力しています。 特に支店内では、オートリース推進実務責任者として活動しており、オートリースに特化した専門的な営業活動を行っています。具体的には、日報の作成や、オートリースの戦略、企画の発信などを中心に行いつつ、リースに関わる情報を支店内のメンバーへ共有する役割を担っております。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
今年で30歳を迎えるタイミングであったこと、そして昨年職位が上がったということもあり、今後の自分自身のキャリアについて漠然と考えるようになりました。そうしたキャリアについて考える中で、この複業留学制度を知り、まずは思い切って挑戦してみようという気持ちで応募させていただきました。 また、これまで携わったことがない業務や職種を経験させていただくことで、自分自身のスキルや能力を高めたいという思いも、応募した一つの大きなきっかけになっています。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先企業の取引先が運営しているECサイトの売上拡大に向けたプロジェクトの一角として参加させていただきました。留学先企業がECサイトの強化を進める中、私のミッションは、それ以外の独自の方法で、消費者にECサイトから商品を購入してもらうための施策を考案することでした。 具体的には、購入に繋げるためにも、まず取引先企業のブランドや認知度を高める必要があると考え、取引先に向けて「ブランド認知向上提案書」を作成し、プレゼンテーションを行いました。 この活動で活かせたのは、本業で培ってきた課題解決のノウハウだと感じています。本業の業務では、加盟店に対し、課題や問題点に関して様々な情報収集を行い、そこから解決案を提案するというプロセスを日々行っています。この経験があったため、今回の留学先においても、取引先からの情報やヒアリングを通じて課題を確認し、最終的にプレゼンを行うまでを抵抗なく進めることができました。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
留学先で使用するアプリやツールの使いこなしに非常に苦労しました。普段使用したことのないツールばかりで、なかなかうまく使いこなすことができなかったのです。そうした状況の中で、留学先企業とうまく連携が取れないこともあり、レスポンスが遅くなってしまったケースもありました。 これを乗り越えるために、留学先企業の担当者の方に相談したところ、丁寧にツールの使い方などを教えてくださり、その後はスムーズに業務を遂行することができました。 また、活動初期の頃は、「自分は何をしたらいいのか」「自分の意見や考えは正しいのか」といった不安が常にあり、なかなか積極的に活動ができませんでした。しかし、思い切って自分の意見や発言を求め、取引先の社長の方に相談したことで、この問題も解決に向かいました。この経験を通じて、遠慮なく相談することが、いかに大事なことであるかを痛感しました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
一番驚いたことは、働き方についてです。ベンチャー企業ならではなのかもしれませんが、社員が事務所に出勤することはほとんどなく、各地でフルリモートでの活動を行っている点でした。 また、社員の方々全員が本業というよりも副業として勤務されており、短時間勤務などを活用しながらそれぞれのタスクをこなしている状況も非常に印象的でした。この働き方は、私たちの会社とは大きく異なる点だと感じました。 さらに、自分自身の意見や考えを直接、代表者の方に伝える環境があり、その場ですぐにフィードバックをいただけるという点も驚きでした。このため、業務におけるスピード感が非常に速く、これも大きな違いとして感じました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
複業留学を経験し、何事にもチャレンジすることの大切さを改めて実感いたしました。以前の私であれば、何か新しいことに挑戦したいと思っても、なかなか勇気が出せずに躊躇してしまっていたと思います。今回は、今後のキャリアを考える上で非常に良い機会だと感じ、不安もありましたが、挑戦してみて本当に良かったと心から思っています。 周りの人への影響については、まだ具体的な変化として表れてはいませんが、私の挑戦がきっかけとなり、周りの誰かが「自分も何かチャレンジしてみよう」と思い立ってくれるようなことがあれば幸いです。挑戦している姿を見せることで、周囲にも良い影響を与えられればと思っています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
複業留学に取り組んでいた同期生の活動内容やレポートには、全て目を通すようにしていました。他のメンバーがどのような活動をしているのか、純粋に興味がありました。また、それぞれの活動の進捗度も把握できたため、時には焦りや不安も感じながら拝見していました。 しかし、皆さんの様々な活動や成果を知ることで、私にはなかった考え方や、課題に取り組む方法について多くを学ぶことができました。特に成功事例や効果的な手法については、自分自身の活動を進める上で、具体的な参考の一つとなりました。同期との関わりやレポートを通じて、多くの学びや気づきを得られたと感じています。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
普段の業務では、社外の第三者の方から自分自身についての評価を受ける機会がないため、まず非常に新鮮に感じました。この経験は、自己理解を深める非常に良い機会になったと感じています。 評価をいただく中で、自分自身では気づくことのできなかった強みや課題点を明確に認識することができました。特に課題点については、今後の自分自身の改善策を考える上で参考となり、自己成長の方向性を見出すことができたと思っています。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
今回の複業留学では、今までに経験できなかった業務に取り組むことができ、今後のキャリア形成に向けて、非常に有益な機会となりました。 留学で得たスキルや知識、特にAI関連の知見については、本業にも積極的に活かしていけるという実感を強く持ちました。 また、自分自身の課題として、論理的な思考や、論点を絞った提案書の作成方法、アイデアや考えを収束させる能力といった点について、改めて認識できました。今後は、これらの課題解決に向けてさらに様々な経験を積み重ね、自分自身のスキルアップを図っていきたいと考えています。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
今、少しでも自分自身のスキルや知識を身につけたいと思っている方には、まずこの複業留学を活用することをおすすめしたいです。 本業との両立は、正直なところ大変な側面もあります。しかし、それ以上に、現在の部署に在籍しながら、かつ貴重な社外経験を積めることは、非常にありがたい機会だと感じています。 この機会を通じて、自分の強みをさらに伸ばすことができますし、異なる業界の動向を知ることも可能になります。そして、結果的に本業にも良い影響を与えられると考えています。新しい挑戦を通じて自己成長を目指し、キャリアの幅を広げてみてはいかがでしょうか、という言葉をかけたいと思います。
【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
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