複業留学体験レポート「挑戦が拓く視点の変化 社外との接点が導いた自己理解と成長」

複業留学 越境経験者

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 内田様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業

株式会社xCura
https://x-cura.com/

──本業での仕事内容を改めて教えてください
オリコの情報セキュリティ部に所属し、個人情報管理体制の強化や情報セキュリティ施策の推進を担当しています。それ以前は、オリコのシステム開発保守を担うグループ会社で基幹系システムの開発に12年間、経営企画に8年間従事していました。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
これまで培ってきたスキルを異業種の現場で試してみたいという思いと、自分の仕事の進め方や考え方を客観的に見つめ直す機会を得たいと考えたためです。異なる業界の価値観や業務プロセスに触れることで、本業では得られない新たな視点や気づきを得られると感じ、自分の強みや改善点の発見にもつなげたいと考え応募しました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
医療分野を中心に研究ベースで事業を展開しているシード期のスタートアップ企業(株式会社xCura)にて、代表と共に新規事業構想の検討を進めさせていただきました。既存事業からのピボットを検討しているタイミングにあり、市場調査や社内外ヒアリングの企画・実施、事業構想の整理等を担当しました。本業で培った論理的思考力やプロジェクト推進力を活かし、課題やプロダクト案、ターゲット、ビジネスモデル等を構造的に整理することで、抽象度の高かったアイデアを具体的な事業構想として可視化し、次のアクションにつなげる支援ができました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
最も苦戦したのは新規事業の構想検討というミッションそのものでした。本業では新規事業に携わる機会がなく、どのように情報を整理して構想に落とし込めばよいか分からず手探りでのスタートでしたが、Udemy等で知識を補完しながら、代表との対話を重ね検討を前に進め、最終的に提案資料として形にすることができました。
また、留学中は週1回丸一日を活動に充てていたため本業との両立にも苦労しましたが、優先順位付けと事前の調整を徹底することで、突発業務にも対応しました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
課題への向き合い方の深さです。「本当に解決すべき課題は何か」「なぜ起きているのか」という本質的な問いに対して、徹底的に掘り下げる姿勢が非常に印象的でした。
本業では、決められた施策を進めることが多いのに対し、留学先では仮説検証を重ねながら
必要に応じて構想自体を抜本的に見直す柔軟なプロセスもとても印象的で、「誰にどんな価値を届けるのか」を曖昧さの中でも考え続ける姿勢に大きな違いを感じました。こうした進め方は新鮮で、課題への向き合い方や構想の捉え方に対する視野が広がる貴重な学びとなりました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください
未経験領域への挑戦に前向きになりました。飛び込むことで「なんとかなる」と実感し、行動に移すまでの迷いが減りました。また、これまで以上に目的や提供価値を強く意識する姿勢が身につき、課題を多面的に捉える視点が育ちました。今後は学びを本業へ還元し、良い影響を広げていきたいと考えています。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
まず、留学期間中に実施したヒアリングでは同期メンバー2名にご協力いただき大変感謝しています。実務面はもちろん、仕事への向き合い方にも触れられ学びを得ました。
同期の取り組みテーマには、Webマーケティングや地域課題解決など多様で、初めての領域にも関わらず、各自が短期間で成果を出すための工夫に触れ、刺激を受け続けた期間でもありました。留学中は時にミッションが上手く進まない時もありましたが、互いに励まし合えたことが前向きに取り組み続ける支えとなりました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
代表から「事業の方向性が定まらない中で、構想を現実的な形に具体化してくれたことが非常に助けになった」と評価いただけたことは、率直に嬉しかったと同時に少し驚きもありました。というのも、本業ではWBSによるタスク管理や、論点整理・言語化は日常的な業務の一部と捉えていたため、そうした基本的な取り組みが、事業の前進に大きく貢献できたと知り、自分のスキルの価値を改めて実感し、自信にも繋がりました。
また、今回作成した資料は今後も社内データベースで活用いただけると伺い、一時的なアウトプットに留まらず、継続的な価値に繋がる支援ができた事も非常に嬉しく思っています。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
今回の複業留学を通じて、正解のない課題に向き合い仮説を形にしていくプロセスを経験できたことで、「誰にどんな価値を届けるか」を考え続ける姿勢が身につきました。今後は得られた知識を本業の業務改善や新施策の企画に活かし、目的や価値を見据えながら、変化の多い状況でも前向きに挑戦し続けられる力をさらに高めていきたいと考えています。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
応募前は、自社での経験しかない自分にできるのかと大きな不安がありました。しかし、複業留学の価値は「できるかどうか」ではなく、「挑戦することで得られる気づき」にあると思っています。日常では触れられない視点や進め方に触れ、自分の強みや課題が自然と浮き彫りになり、思考の幅が広がりました。社外の方との対話を通じ自分の考え方を客観的に見つめ直す機会にもなりました。
今の延長線では得られない学びを得たい、視野を広げたいと思っている方には、ぜひ勇気をもって飛び込んでみてほしいと思います。

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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